遠藤ふみえ議員の出馬会見

(注意:昨日、神達県議が市長選に立候補するという報道がありました。このブログはその前に書き溜めていたものです。書き直す気力もないので、このままアップしてしまいます。神達・高杉 ならそこそこの選挙戦になったかもしれませんが、神達・高杉・遠藤 では、自民党に批判的な票が分散して、神達議員の圧勝としか思えません。書く気力は無くなりました)


遠藤ふみえ議員が市長選挙への出馬を表明する会見を市内で5月6日に開いたそうです。市長選挙に関連する新聞記事を集めておきます。


遠藤議員は、高杉市長の水害対応を批判されています。でも、遠藤議員なら素早く正確な対応ができたかというと、私の知っている経歴では、災害に関連した仕事も、組織のリーダーの経験も、近隣の自治体などと特別に親しい様子も無いので、さほど変わらなかったような気がします。
それなら多少問題があっても今回の災害を経験した現職に今後の4年間を託したいと判断する市民は多いんじゃないでしょうか。
ましてや、自民党関連の議員が出馬となると、仮に高杉市長が自民党員だったら自民党からのバックアップも期待できたわけで、災害対応だけで投票先を考えるのなら選択の余地はなくなりますね。
(更に考えれば、長谷川典子前市長には、県会議員の経歴があり、東日本大震災を市長として経験し、自民党にも近いようなので、続投していれば水害への対応はかなり良い物になっていたでしょう。
続投を阻止するために尽力したのはどなたでしたっけという話ですね。人を見る目が無い人が、組織のトップとなり、委員会等の人選をしようとしているわけでしょう。ありえない)


そもそも、直接的には被災を受けていない有権者のほうが多いのですから、選挙に勝つことを目的とするなら、選挙の争点に水害対応を設定するのが有利とも思えないです。
(これが公共施設を高台に移すかといって、街の形そのものを変えてしまうような話なら別ですが)


まぁ、遠藤議員は選挙には並々ならぬ関心を持たれている方ですので、このあたりのことは私のような素人には考えつかないような計算があるのでしょうけども。


新聞記事によると、遠藤議員が立候補する理由として、「高杉市長は公約を実行していないから」というのも挙げられています。
でも、先の市長選挙では対立候補との得票数はほぼ同じでした(15,262票/14,873票)。すなわち、高杉市長の公約に共感しなかった有権者も半数、居たわけです。
選挙に勝ったからといって公約をゴリ押ししてよいかというと、そんなことはないでしょう。
少数派の意見を聞き入れたということでは?(自民党が選挙に勝ったからといって、安倍総理が自分の政策だけを進めてたら駄目でしょ?)


あと、アグリサイエンスバレーについては私の知る限り朝日新聞だけが触れていますが、計画そのものは進めたい意向に読めますね。簡単に国の許可を得られると思っている関係者は多分、居ないわけですし。
どういうアイディアがあるのか具体的に提示してほしいところです。


「近隣市町村とのパイプをしっかりつなぐ市政を目指す」というのも、近隣の首長からの選挙応援の予定でもあるんでしょうか。
そういえば以前、市民活動団体への補助金として食事代は支給しないと決めたことに関連して、常総市長が近隣自治体の首長と会食し、税金から支出していたのを批判していた方がいらっしゃいました。(遠藤議員ではありません)
でも、そういう機会に一緒にご飯を食べた経験というのは、緊急時の対応に大きなと影響を与えると思うんですよね。今回の水害では有効に使えなかったのかもしれませんが。

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遠藤氏の出馬のニュース


朝日新聞 

【茨城新聞】常総市長選 遠藤市議が正式出馬表明
出馬を表明したのは遠藤氏が初めてで、「近隣市町村とのパイプをしっかりつなぐ市政を目指す」と決意を述べた。

選挙:常総市長選 遠藤市議が出馬表明 元市長の長女、無所属で /茨城 - 毎日新聞
(略)他に現職の高杉徹氏(62)も再選を目指し立候補の準備を進めている。自民党関係者の間でも擁立の動きがある。(略)
 市内で記者会見した遠藤氏は「高杉氏が掲げた公約は実現されていない。(支持した)私が実行するのが使命」と述べた。関東・東北豪雨の被害からの復旧・復興については「まだ復興の段階ではない。被災者の生活を再建し、公共施設を直す復旧をやらなければならない」と語った。 (略)
遠藤氏は政党の推薦・支持についても「市民党の方がいい仕事ができる」と求めない考えを明らかにした。

常総市長選に遠藤市議が出馬表明 災害時の事前対策を - 産経ニュース
(略)会見で遠藤氏は、昨年9月の東日本豪雨による水害への高杉徹市長の対応について「避難指示や誘導、避難所の開設など多くの点で決断が遅れたため、後手に回ったことがあったのでは」と批判した。公約には、被災者の生活再建や災害時における事前行動計画の策定などを掲げる予定。(略)


読売新聞の記事も探しましたが、ネットには見当たりませんでした。

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会見前の報道 4月24日ごろ

【茨城新聞】遠藤市議出馬へ 常総市長選、現職も再選に意欲
茨城新聞の取材に対し、遠藤氏は「4年前の市長選時に約束した施策や方針が実行されていない上、水害からの復旧スピードが遅い」と現職を批判。「今の執行部の体制では、次に大きな災害が起きたら乗り越えられない」と語った。今後早急に公約を取りまとめるという。

常総市長選 現職、新人が出馬意向 水害復興争点に 茨城 - 産経ニュース
その上で高杉市政に関し「公約を実行してくれない。『復興、復興』と言っているが、実際は復旧も進んでいない。スピード感を持って災害対策を進めていかなければならない」と述べた。

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神達氏の出馬のニュース

選挙:常総市長選 自民、神達県議擁立へ あす正式決定、三つどもえの様相 /茨城 - 毎日新聞
自民党常総支部は、任期満了に伴う常総市長選(7月3日告示、同10日投開票)に、同党県議の神達(かんだつ)岳志氏(47)=常総市区=を擁立する方針を固めた。14日の支部総会で正式決定する見通し。


市長選挙に立候補すると自動的に県議ではなくなりますが、補選は2017年9月の県知事選挙と同時に行うことになるようです。
当然、自民党は候補者のメドを付けているんでしょうね。神達氏のあととなると、常総市、特に石下地区から出すというのが順当な判断ということになりますが。
それにしても、このブログを、高杉市長や遠藤議員とは距離を置き、市民運動にも批判的なことも書くように方向転換して置いてよかった。選挙になると高揚する人もでてくるので、当初のままだったら、かなりビビってたと思う。

補欠選挙 - Wikipedia
都道府県議会においては、定員が複数の選挙区で2人以上の欠員が出た時、または定員が1人の選挙区で欠員が出た時に行う。市区町村議会においては、欠員が定数[7]の6分の1を超えた時に補欠選挙が行われる。ただし、この条件を満たさない場合でも、都道府県知事(市区町村長)の選挙等[8]が行われる場合、選挙の告示前(市区町村議の場合は選挙の告示の日前10日)までに欠員があれば、同時に補欠選挙(いわゆる便乗選挙)が行われる。

常総市長選は三つどもえの公算 自民が神達氏擁立 - 産経ニュース
会見で神達氏は「国と県、近隣市町村とのパイプ役として、常総市の復興のため、10年、20年先の新たな市を作るため働きたい」と述べた。防災の町作りや、市の発信力強化、子育て支援、高齢者が元気になるための環境整備などを公約にする予定だ。

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こんな記事も

決まらぬ衆参同日選 常総市長選日程やきもき  : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
◆作業量増、避けたいトリプル選

 常総市が今夏に行う市長選の日程に気をもんでいる。参院選とのダブル選を見込んで投票日を7月10日としたが、次期衆院選参院選の「衆参同日選」の場合はトリプル選を避けて市長選の日程を変更する方針だ。だが、なぜダブル選は可能でトリプル選は回避するのだろうか。(谷口博威)
(略) 常総市選管は市長選の日程を変更する場合、7月17日告示、24日投開票を想定する。市選管担当者は「いずれにしても7月は選挙の対応に追われる。とにかく国政選の日程が早く決まってほしい」と話している。

「中の人」が2012年の衆院選挙での「原発ゼロ」候補者の敗因を語っています。本当に社会や政治を変えたいのなら『NO』を言うだけでは駄目だということですね。
一般人ならともかく、社会運動をしているのに『NO』だけを言っている人は本音では社会を変えたくはないのだろうと思います。自分の存在理由がなくなってしまうから。

(考2016)NOよりYES、希望育てる道を 森原秀樹さん:朝日新聞デジタル
「『NO』だけでは勝てない。痛感しました」
−−どういう意味ですか。
「(略)反対の先にある経済や社会のあり方で期待を持たせることができず・・・(略)」
「人を動かすのは『NO』よりも『YES』」
「『NO』では、閉塞感を希望に変えていくことはできない。みんなが気づいてもいないものに価値を見いだし、『YES』で一緒に育てていこうというメッセージが大事だと思います」

遅い面もあるけど、早い面もあったようです。

【茨城新聞】常総水害8カ月 無事に田植え 安堵
復旧工事が短期で終えたことについて、関係者からは「奇跡的」との声も出ており、市農政課の猪瀬敏雄課長は「天候にも恵まれ工事が順調に進んで良かった」と話した。