常総市の平成27年度予算

今月の広報常総では平成27年度の常総市の予算を取り上げています。また、ウェブサイトには予算書を載せていました。
その中から、気のついたところを幾つか書いておきます。


広報常総4月号2015年4月号(No.112)/常総市ホームページ

平成27年度一般会計予算書一般会計/常総市ホームページ


なお、以前にも取り上げましたが、平成27年度の常総市の予算は過去最大だそうです。昨年の予算の際、縮小したことを市長は実績として言われていたように思うのですが、今年度については、どんな感じなんでしょうね。

'15市町村予算:常総市 4.4%増、過去最高の237億円 毎日新聞
常総市が15年度予算案に小中屋体の落下対策費5・8億 | 日本工業経済新聞社



広報常総の予算をみると国庫支出金(地方創生予算?)と消費税が増えたほか、市債の発行も増えていますね。(残高の増減は予算書だけでは分かりません)。地方債の残高は、前々年度末292億円、前年度末300億円、今年度末見込み305億円で増加中ですね。
支出は総務費が減り(新庁舎の建設費分?)、土木費(一昨年と比べると7割増)と教育費(学校などの対策)が増えているようです。
でも、こういう比較は過去5年位での変化をみてみないと、前年度だけではなんとも言えませんね。





参考用に、昨年度の予算

ちなみに、守谷市は予算をホームページでも広報誌でもかなり詳細に公開しているほか、図書館にも常備しているようです。
平成27年度予算 守谷市公式サイト-Moriya City

昨年の広報もりや
広報もりや2014年4月10日号 守谷市公式サイト-Moriya City





都市計画策定事業

都市計画策定事業に約160万円の予算が付いています(殆どが業務委託費に支出)。
広報常総の説明には「市街化区域の拡張」とありますね。
市街化区域といえば都市計画税と密接しています。その都市計画税の見直しに4つの案があると11月の議会でありましたが、市街化区域の拡張で見直すことに決まったのでしょうか?
拡張だから、石下地域への新設では無いのかな。


広報常総

予算書


市議会選挙の経費

議員定数の削減の話のときに、定数を2人削減すると4年で5千万円の経費を削減できるからという話がありましたが、無投票にしても、ほぼ同額を削減できるようです。


脱原発をめざす首長会議

自治体としての加入ではなく、肩書を持つ市長の個人での参加ですから、市民の税金から会費を支出するのは不適切だと思うのですが、今年も支出するのですね。
市民への還元は何かあるのでしょうか。

2014-11-17 - ひつじのメモ 2014-11-17 自分のために、税金を使っているんでは?

市民の広場への多目的施設(?)の件は?

昨年の11月定例議会で、市長は「市民の広場の見直しについては2月議会に具体的な案として提示をしていきたいと思っております。」「2月議会に具体的な案を出すということは、当然予算措置も含みます」と答弁されています。
でも、予算書をみるかぎり、それらしい項目は見つかりませんし、先に行われた3月定例会議でも取り上げて居ないように思います。工事発注見通しにも記載されていません。
他の事業名に含まれているのでしょうか。ご存知のかたがいらしたら、お教え下さい。
平成27年度の工事等発注見通しについて(4月1日現在)(PDF:153.5KB)


つくつか追記
甲状腺エコー検査への助成

昨年度までは30万円を予算化していましたが、今年度は24万円ですね。1人3000円の助成ですから、今年度は80人分ということになります。平成25年度の助成者数は61人、平成26年度(2月まで)は48人ですから、妥当な数字でしょうか。

甲状腺エコー検査の結果について/常総市ホームページ

放射能測定器点検委託料 約30万円。

給食測定などに使っている放射能測定器の点検のでしょう。結構な金額ですね。
特定の食材以外は不検出が続いている現状を考えると、もう、いいんじゃないんでしょうか。近隣の原発が再稼働するまでは。

放射性物質測定結果の公表について/常総市ホームページ

給食食材の測定結果/常総市ホームページ

防犯灯の LED 化に、1260万円

今年度1260万円で、今後10年間で1億8千9百万円になるということなのでしょうか。
交換の経費と節約できる電気代の計算は、どんな感じなのでしょう?
数年前に取手市で LDE を導入した際には、共産党や小泉まり子市議会議員が、「経費削減効果が出るのは8年後」という市の説明に対して修理費はゼロという前提がおかしい、単一年度に交換するのでは過剰な経費がかかる(複数年度で徐々に交換すれば地元の中小企業に長期間の仕事を出せるし、LED 灯も安くなっているはず)などど、批判していました。
また、市長の説明では町内会の負担軽減のために市民の税金を支出することになりますが、防犯灯の設置数は町内会によって違うでしょうから、不平等が生じそうな。
反対はしませんが、気になりますね。


工事発注見通し

ようこそ市長室へ/常総市ホームページ

市民生活の安全を守り,各町内会の電気料の削減をはかるため市内全域6,000基の防犯灯をLED化します。夜間における道路交通の安全をはかり,安全安心の街づくりを推進します。

明るい取手2012

■2012.2.26 ・「JR取手駅前有地を取手市は実勢価格より安く売った疑いが分かった」と各新聞報道。
・ストップ消費税増税で署名・宣伝行動
国民健康保険税引き下げ請願へ
・防犯灯・LED化 市の検討資料紹介
■2012.2.19 ・市長、〝談合疑惑〟追及恐れ、市有地売買契約を済ませていた。
・防犯灯・LED化 も〝利権〟の臭い…
・新議会/会派、議会の構成など決まる


町内会が所有している防犯灯の場合、入札かけるには、工夫が必要なようです。
12月議会一般質問、防犯灯のLED化!後編 - 松戸市議会議員原ゆうじの日記


一般質問に有りました。

2014.09.01:常総市平成26年8月定例会議(第8回会議) 本文
118 ◯10番(中島亨一君)
4番目の市内防犯灯のLED化の一括施工について。私もこのたび4月から水海道淵頭町内の自治区長を仰せつかっております。この防犯灯については、皆さんもよく御存じだと思いますが、防犯灯の電気代は受益者負担ということで各自治区が支払っております。ですから、面積の大きい、また暗いところのたくさんある自治区においては防犯灯の数はかなりあります。その電気代たるや、ここへきてかなり上がってきております。私のところでも年間30万円を超すような状況になってきております。これは自治区長として私が大変危惧していることでございますけども、自治会の運営というのはそんな簡単なものではございません。私も責任者として、副責任者としては12年以上自治会の副会長をやっておりました。このたび区長になったわけでございますけども、実際には大変なお金が出ていってしまう。できればこれをLED化することによって電気代を半分にしてもらいたい。半分にすることによって、そのお金を別の方面でまた活用できるんじゃないかというふうに考えております。


124 ◯市民生活部長(須藤一徳君)
初めに、市内の防犯灯の設置状況について御説明いたします。防犯灯は市内に5,667灯あります。そのうち4,316灯、約4分の3ですが自治区で電気料金を御負担いただいている状況でございます。現在、市に各自治区長より電気代の負担の少ないLED電灯に交換してほしいという要望が寄せられております。しかしながら、現在の予算の中では年間100灯程度が限界であり、市内すべての防犯灯をLED化するには長い年月が必要となります。