11月定例会議の録画から

市議会の録画のメモです。あくまでも、自分自身のために記録したものであって、発言の書き起こしや、要約や主旨といったものではありません。文中には私の印象なども入っています。
意図的に間違ったことを書いたりはしていませんが、参考にされる場合は、元の発言も見て判断してください。
なお、以前の記事で取り上げた事項も重複して書いています。


常総市議会では初めて中継・録画をしたので、感想を書いておきます。

  • 録画は、やっぱり、ありがたい。議員の人柄の一端を知ることもできます。税金を投入する価値が有るかどうかは分かりませんが、市民側の活用しだいでしょう。閲覧数が3桁、行ったのかどうか。
  • 議員席や傍聴席から不規則発言(野次)も有るらしいのだが、中継では全く拾われていない。多少は拾ったほうが、議場の様子がわかって良いのではないか。
  • 議案番号や発言者の名前を字幕で表示しているのは、分かりやすいけれども、手間をかけすぎではないか。
  • 中継とは別の話になりますが、最終日の議案は、日程が決定した段階(最終日の会議前?)で、なるべく早くウェブにアップしてほしい。現状では数日後にならないと、どんな議案が有ったのかすら、わからない。
  • 画面に時計(時間)を写して欲しい。休憩時間などが、どんな感じだったのか、当日の状況の手がかりになる。
  • なお、傍聴席が映るのかどうか気になっていたのですが、人数と服の色くらいはわかりますが、映像だけで個人を識別することは無理そうです。そもそも、カメラの切り替わりの時に数秒、映るだけです。下記の画像の上の方の白い席が傍聴席です。その前に座っている議員さんの顔が、ほとんど判別できないように、傍聴者の顔も全くわかりません。男女の区別程度は、できることもあります。



常総市議会インターネット議会中継−平成26年11月定例会議

議会初日 (副市長の選任)

副市長の同意を議案にした初日のことは、こちらに書きました。
ひつじのメモ 2014-12-2 市議会の初日の録画が公開

2014-11-28 11月議会の一般質問通告書を公開/26日の採決結果を公開


一般質問 1日目(12月1日)

岡野一男議員
20分頃 都市計画税について
市長の答弁 10月に庁内で都市計画税の検討を始めた。平成27年度が常総市の合併10週年なので、その年度中に結論を出したい。


その他、都市計画税について質問されており、市長の答弁の不適切さを指摘したりしています。


一般質問 1日目(12月1日)

中村安雄議員
20分頃 市民の広場について
市長の答弁 市民の広場の施設について、日陰が欲しい、施設が必要などの具体的な案が市民・議員からの声がでている。2月の議会に提案したいと考えている。予算処置も当然、含む。

一般質問 1日目(12月1日)

中島亨一 議員
発言を遠藤章江議員のブログで紹介していますのて、リンク。副市長の選任に反対したわけ(2) - 常総ルネサンスへの道


一般質問 二日目(12月2日)

衆院選の公示日の常総市議会は、早仕舞いでした。
金子議員の一般質問は、わずか3分、堀越輝子議員の質問も20分程度でした。かなり早い時間に本会議が終わってしまったようです。
人口6万人強の地方自治体の議会に出ている暇は無かったということでしょうか。


一般質問 3日目(12月3日)

水野昇議員 常総インターチェンジ周辺整備事業について。
傍聴者がやたらと多い。傍聴者の私語を慎むように議長から注意。
議員の質問と執行部(部長、市長)の答弁が噛み合わず、議員は不満そう。
重要な指摘をされているのでしょうが、私は問題点を良く知らないので、あまり分かりませんでした。


執行部の説明には不信感が有る。
農業振興地域には国のお金が沢山入っている。本当に出来るのか?
遠藤章江議員が聞かれていたが、検討委員会の会議録が無い(録音がない)というのは、信じられない。この件は議事録に残したいので、あえて質問をしておく。
この開発事業にはハードルが幾つもある。そこに税金を投入していよいのか。
一回目の検討委員会の議事録(録音)があるかないか、質問する。
都市建設部長答弁 31分ごろ 一回目は企画部、二回目は都市建設部で行った。引き継ぎのなかで、録音が有るかどうか確認した。一回目の録音が無いとの回答だったので、そのように答弁した。
議員質問 こんな大きな計画をするのに企画部、建設部なんていうことは聞いていない。本当に録っていないのなら大変なことだ。万が一何か有った時に、責任の所在を持って行くことができなくなる。
地権者の問題もある。売買ではなく、賃貸借だと様々な問題が発生してくる。じっくりと地権者や議員などに説明する必要がある。軽々にやってしまっては困る。慎重さが足りないのでは。執行部は一方的に進めている。


歴代の市長が出来なかったことを、高杉市長が始めた。困難さを理解しているのか?
実行するなら、議事録など、責任をはっきりさせる必要があるが、そうなっていない。
説明も少ない。執行部の取り組みは大丈夫なのか?


一般質問 3日目(12月3日)

遠藤章江議員 都市計画税について
傍聴者が多い。


下水道の進捗状況は? 都市計画税の徴税4地区は、いつ頃から徴税を開始したのか?
(手元に資料なしとのことで答弁なし。質問の終了前に資料が入ったが、議員が答弁を求めなかったため録画では数字は不明。遠藤章江議員は一般質問初日の答弁を聞いて、質問の内容を急に変更したらしく、執行部は答弁を用意できなかったようだ)


合併にともなう、都市計画税の見直しの検討は?
企画部長答弁 20分、23分ごろ これまで具体的な検討を行ったことはなかった。10月から勉強会を始めた。
合併特例法の5年というのは知っているか?
企画部長答弁 知っている。当市が不均一課税かどうかについては疑問がある。もし、石下と水海道で都市計画税の税率が異なるのであれば、不均一課税だが、そうではないから。不均一課税なのかどうかは、顧問弁護士に見解を打診している。
水海道の 0.3%と、石下の 0% が不均一であることは明らかではないか。
答弁 市の見解としては、税率の違いが不均一であると考えている。市民に納得できるような税制でないとは考えている。


(他の自治体の事例は?)
答弁 石岡市稲敷市が都市計画の異なる市町村が合併した。石岡市については、0.3の都市計画税稲敷市都市計画税を課税していない。
勉強会というのは、正式なものではない。正式なものではないが案としては以下の様なもの。
案1 都市計画地域の見直し。石下に市街化区域を作る
案2 都市計画税の対象地域を変える(下水の受益者の地域(石下地域)に課税する)
案3 都市計画税を廃止。代替の財源を固定資産税などで作る
案4 都市計画税を全廃する。(代替の財源は無し)


平成28年度から新しい税制にするというのは、間に合うのか?
答弁 執行部としては、粛々として行っていく。

市長は都市計画税について、どのような具体的な案を持っているか?
市長答弁 今、言うと、市長の案ということで決定してしまうので、言えない。


議員ご自身のブログでも取り上げておられます。一般質問/都市計画税(1) - 常総ルネサンスへの道



定例会最終日(議案の採決) 12月10日

傍聴者は居ない?
37分ごろより
日程第7 ○議案第80号 常総市補助金等検討委員会設置条例を廃止する条例について


提案理由 総務委員長 篠崎議員
補助金等検討委員会は、設置後、5年が経過し、初期の目的を達成したので、当面、休止することとしている。そのため、執行部は、条令は廃止をせず、存続させるという運びになると、うかがっている。
総務委員会では、執行部から経過説明を受け、議論をした結果、既に当初の目的は達成しており、庁内に補助金審査会が設置されていることから、休止ではなく、条令を廃止すべきと考える。
廃止の後、市民等からの要望が高まった際には、再度、条令の設置を考えるのが望ましい。よって、この条例案を提案する。


40分頃
質疑なし、委員会付託の省略、直ちに討論、採決に入る


討論
茂田信三議員
反対の立場で討論。
総務委員会が執行部に要望を出したのに執行部からの回答がなかったために、(総務委員会と執行部が)対立状態になっているのではないか。
それはそれとして、一度、決めた条令を廃止する必要はないのではないか。問題が有るのであれば、人数を変えるなどして存続したほうが有益ではないか。反対して、また作るのでは、手間になる。条令を残したからといって、お金がかかるわけではない。
庁議だけでの審査では、議員の意見が伝わらない。密室になってしまう。
そもそも廃止の提案は、執行部が持ってくるものではないか。議員も(執行部からの提案だと)勘違いしていた。市は存続を願って、(市議会の)総務委員会は廃止を求めている(逆になっていないか)。
寝てる子を起こす必要はないのではないか。


遠藤章江議員 46分頃
反対の立場で討論
提案理由にあった「補助金等検討委員会が、初期の目的を達成した」ということは、どういう意味なのか、非常に疑問に思う。
補助金が、この世に有るかぎり、公平性、透明性を保つために、検討委員会は必要。どうして5年で達成できてしまったのか。理解し難い。
もう一つ。
理由の一つとして、各種ボランティア団体に対する補助金が年々、削られている(弁当など)。それが補助金検討委員会で行われている(から廃止の要望が有る)。
その痛みは理解しているが、だからといって廃止してしまうのは、いかがなものか。
検討委員会というのは、仕分けをして、お金を削るだけのものではない。事業仕分けではない。そういうものであってはならない。上乗せも検討するのが補助金等検討委員会である。
補助金を削っているだけの委員会であるなら、議会は、委員会に意見を申し述べる必要がある。それが議会の役割だ。
補助金を削られて困っている団体からの要望があるから、補助金等検討委員会を廃止してしまうというのは、乱暴なやりかたではないか。
庁内だけの審査会では、チェックが不十分。
廃止するより、より良い条令、より良い委員会になるようにすべきだ。


風野芳之議員 52分ごろ
反対の立場で討論
食糧費の削減という成果はあった。
しかし、補助金をプラス(加算)することが無かった。削減(カット)するだけの補助金等委員会になっている現状がある。
常総市のためになるのであれば、補助金を出して欲しい。
そういった意味で、条令は存置しておいて、しっかり補助金を出す部所が欲しい。



討論終結 採決 55分頃
7対10で否決(棄権1、議長は採決に加わらない)