自民党(片山さつき氏)の憲法観

※このブログ記事は個人の感想を述べたものです。他人の投票先を変えることを意図したものではありません。


憲法の知識は全く持っていませんし、憲法改正に反対する気は全くないのですが、こういう考えのもとで作られた改憲案には賛成できませんし、自民党に自分が投票することは有りえないことを確信しました。
(実は、数週間前までは生まれて初めて自民党に投票するかもと思っていたのですが、自民党総裁が妙に高揚して改憲だの国防だの日銀だのと言い出したのを見て考えを改めました。思想としては間違っていないかもしれないけど言い方やタイミングが悪すぎです)


「人権」はフィクションかもしれないけど、「人権は(自然に)有ることにしといたほうが、まだマシ」というのが人類の英知でしょう。
それに、片山さつきさんは、(学者ではなく)政治家なのだから、庶民に分かるような説明をする立場のはず。わかっててやっているのかもしれないけれど。


ついでですが、自民党の総裁(次期の首相)や大阪維新の会は、「親学」なんてもののを信じてたりします。
私とは「考え方の違い」「話せば分かる」というレベルでは済まされない、根本的な違いがありそうです。なんで、あんなに議席を取れる見込みなのか、わかんないよ。
http://getnews.jp/archives/274516 安倍さんが総理になりそうだから発達障害の友人が焦っている - ガジェット通信



以下、片山さつきさんの天賦人権論にまつわる周辺の反応

http://dennou-kurage.hatenablog.com/entry/2012/12/07/214931 片山さつき(と自民党)は日本全体をブラック企業に変えるつもりなのか - 脱社畜ブログ
片山氏は、日本を近代以前に戻そうという考えであるらしい。さらに驚くのは、これが片山氏独自の考えというわけではなく、自民党の公式見解でもあるということだ(自民党改憲案Q&A:Q2・Q13)。

http://www.jimin.jp/activity/colum/116667.html憲法改正草案」を発表 | コラム | 自民党の活動 | 自由民主党

http://dennou-kurage.hatenablog.com/entry/2012/12/08/131213 「権利行使には義務が伴う」というフレーズに対するよくある誤解 - 脱社畜ブログ
「権利行使に義務が伴う」というフレーズは、国家対個人、あるいは私人対私人という関係において、一方が権利を実現するために、片方が義務を負うということを表現しているに過ぎない。

http://tuchizaki.blog24.fc2.com/blog-entry-183.html サブカル自由主義 ケネディの演説を読んだことないの?片山さつき先生?
自分の貧困や疫病などのために国に何かをしてほしい、ということを考えるのではなく、社会の貧困や疫病それ自体を克服するために、祖国に対して自分が何をできるのかを一緒に考えてほしい、そしてそれはアメリカだけでなく、自由を愛するすべての人類にも同じように考えてほしいという意味と考えるのがこの演説の趣旨といえるでしょう。

ケネディの演説を読んだことはありませんでしたが、思っていた以上に感動的な内容だったんですね。(政治的、人間的には色々有ったようですが)今でも人気があるのが良くわかりました。

http://d.hatena.ne.jp/crowserpent/20121212 天賦人権説(あるいは自然権)の否定は何が問題なのか? - 烏蛇ノート
国家に人権を守る義務を課させる憲法は、少なくとも国家による人権侵害をある程度食い止めうる歯止めの役割を果たしていることも確かです。そして、天賦人権論の否定の上に立った憲法は、そうした歯止めの役割を果たせないのです。

http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/12/post-c1b9.html 自民党安倍晋三総裁、維新の会の梯子を容赦なく外す: やまもといちろうBLOG(ブログ)
http://togetter.com/li/419069 自民党西田昌司片山さつきが、国民主権基本的人権を否定してしまいました - Togetter
http://togetter.com/li/419114#c862333 片山さつきさんと想田和弘さんの権利義務に関する憲法論議。そしたら地震が… - Togetter


片山さつき氏の発言を批判的には捉えていない言説

http://togetter.com/li/420062 天賦人権説(てんぷじんけんせつ)の否定の真意を曲解する人達への反撃 さつきたん頑張れ! - Togetter

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51301099.html 池田信夫 blog : 人権という迷信 - ライブドアブログ
著作権にしても労働基本権にしても、本質的には定型的な契約にすぎず、絶対不可侵の自然権ではない。それは法律として絶対化されれば国家によって強制されるが、本源的にはバークもいうように慣習によって形成されるものだから、実態にあっていなければ変更するのが当然だ。

http://www.axis-cafe.net/weblog/t-ohya/archives/000904.html 憲法使いの弟子 - おおやにき
どちらにせよ人権をひとくくりにして性質を論じている時点でスジが悪いよねえと、そういう話。
つまり天賦人権説が唱えられた頃の「人権」というのは古典的人権であり、具体的にフランス人権宣言(1789)に列挙されているあたりを見ると「自由、所有、安全、圧政への抵抗」(2条)が中心となる。ポイントはこれらがいずれも国家に対する禁止に対応していること(略)
これに対し、日本では主として戦後に拡張された部分としての社会権は、その実現に国家の存在や積極的な行為が必要になる。だから国家の存在の方が論理的に先行するとも言えるし、それを危機に陥れるような利用は許されないとする余地もある。

http://www.geocities.jp/le_grand_concierge2/_geo_contents_/JaakuAmerika2/Jiminkenpo2012.htm ++ ヤバすぎだ、と話題に・・・自民党 日本国憲法改正草案対照表 2012版 ++