常総市の人口推移
追記 2016年9月17日
日本人と外国人では全く別の増減があったようです。手抜きをしないで別々のグラフを書けばよかったな。
東京新聞:常総はいま 鬼怒川決壊1年(上) 「みなし仮設」適用残り1年:茨城(TOKYO Web)
市によると、人口は八月末現在、一年前より八百三十四人減った。うち日本人は千六十八人減少した。外国人は、逆に二百三十四人増えた。支援団体によると、自宅アパートの浸水で市外へ転出した人も多いが、人材派遣会社から次々と別の外国人が派遣されてくるという。
追記ここまで。
このブログでは時々、常総市の人口推移を記事にしていたのを思い出し、久々に取り上げてみました。
ただ、月ごとに入力するのは大変なので年単位です。また常総市の場合は外国人登録者の比率も多い(7%弱)ので、別にグラフを書けば、興味深い結果が得られるかと思いましたが、手間をかけられず断念しました。
出典 分野別≪人口≫/茨城県
(平成28年は人口減少が収まったように見えてしまいますが、期日が6月1日のためです。他の年の3分の2の期間となっていますのでご注意ください。単純に3/2を掛けて推計した平成28年10月1日の減少人数は958人になります。私が思っていたほどには加速度的な減少にはならずにすんだようです。なお人口の増減には住民票の整理にともなう増減もあるそうなので、必ずしも実数を反映しているとは限りません。合併時(平成17年前後)の急激な減少は、そのためだったような記憶があります)
やはり去年の水害での人口減少が激しいですね。
統計日は10月1日ですから、水害の約三週間後には多数の人が住民票を移したということになります。
市長の対応が悪かったとしても、そんなに早く市民が見切りをつけたとは思えないので、単純に避難したために住民票を移した人が多かったということでしょう。(他に、常総市に転入してくるのを断念したり、住民登録できなかった人も少なくなかったのかと)
人口減少自体は、日本全体のことなので致し方ありませんし、常総市などの予測でも人口が減ると予測されていました。
今回の選挙では人口増加とか無茶なことを言っている候補者が居るようです。でも、川で溺れた時には、流れに乗りつつ、ちょっとずつ横方向に向かって岸に向かうべきで、川上に向かって泳いだら力尽きて死ぬだけですよ。
国勢調査で初の人口減少 2010年から94万人減:朝日新聞デジタル
2015年国勢調査の速報値で、日本の総人口は1億2711万人だった。前回10年の調査より94万7千人(0・7%)減り、1920年の調査開始以来、初めて減った。
日本の人口 7年連続減少 減少幅は最大に | NHKニュース
総務省がことし1月1日現在の住民基本台帳を基にまとめた国内の日本人の人口は1億2589万人余りで、7年連続で減少し、減少幅は27万人余りと調査開始以降最も大きくなっています。
人口の増減には、死亡、出生、転入、転出などがあるわけですが、常総市のウェブサイトにある平成25年までのデータでは以下のようになっています。
ばらつきもあり、とても市長の手腕でどうのこうのといえる数字ではなさそうに思えます。
出典 平成26年度版統計書/常総市ホームページ
まぁ、ここまで書けば、なんで私がいきなり人口の話をしているのか、当ブログに来ている人なら想像が着くと思いますから、書いてしまいますが、あちらのサイトの人口グラフは期間が恣意的すぎると思いますし、日本全体や茨城県全体との対比を考えないと意味無いでしょう。
それにあのグラフで人口が最大の月(2009年1月?)と、水害前の月(2015年8月)の頂点を直線で結ぶと、その線に沿うように人口も減っていっています。つまり現市長になって減った人口は以前から続いていたのと同等の減少数ということになります。
水害後の減り方も、市長が他の人だったらもっと減少していた可能性だってあるわけで、市長の対応によるものかどうかは不明です。
自宅に戻れない、戻れても満足な生活ができない住民がいるのに、市役所の1階にプールやスポーツジムを作るなどと言い出す市長だったら転出者が倍増してても、おかしくなかったと思います。
追記(選挙人名簿の登録者数)
選挙人名簿の登録者数についてですが、仕組みを読んでみると、転入者と転出者の、登録と末梢のタイミングが違うため、人口が減り続けていたとしても選挙人名簿の人数が増えることは、ありえるようです。
総務省|選挙人名簿
選挙人名簿に登録されるのは、その市区町村に住所を持つ年齢満20歳以上の日本国民で、その住民票がつくられた日(他の市区町村からの転入者は転入届をした日)から引き続き3力月以上、その市区町村の住民基本台帳に記録されている人です。
(2)転出したときはすぐには抹消せず、転出したことを表示しておいて、転出日から4カ月を経過したときに抹消します。
選挙人名簿から私の名前が消されていた! なぜこんなことに : J-CASTニュース
転出地の選挙人名簿から登録抹消されるのは、「異動日」の4か月後。一方、転入地の選挙人名簿に新たに登録されるのは、「転入届提出日」の3か月後。抹消と登録とで、起算の基準日が異なる。
7月2日の選挙人名簿には、3月31日(4月1日)に転入届を出した人などは当然に記載されています。また、3月31日(4月1日)転出届けを出した人も4ヶ月を経過していないので記載されたままになります。
したがって、3月31日(4月1日)に転入した人よりも、転出した人が多い場合、人口は減りますが、7月2日の選挙人名簿の人数は6月21日よりも増えていることになります。(それだけで説明がつくかどうかは分かりませんが)
なお、当日の有権者数は、この選挙人名簿から抽出するので減少します。
市長選挙と参院選挙の有権者数が588人も違う理由は調べてません。おそらく転居者や居住の実態の無い人に投票権を与えるかどうかの定義が違うのだろうとは思うのですが。
当ブロクの過去の人口の推移の記事
常総市の人口推移
常総市の人口推移
(メモ)平成23年の常総市の人口推移 12月分
(メモ)平成23年の常総市の人口推移
茨城県の人口の推移(各年10月1日現在)
統計インフォメーションNo.83-こどもの日にちなんで-/茨城県
グラフ作成に使ったデータ
http://www.pref.ibaraki.jp/kikaku/tokei/fukyu/tokei/betsu/jinko/jinko.html#jinko02
−− | 常総市 | 水海道市 | 石下町 | 増減数 |
昭和50年 | 58,040 | 38,820 | 19,220 | |
昭和51年 | 58,672 | 39,167 | 19,505 | 632 |
昭和52年 | 59,242 | 39,447 | 19,795 | 570 |
昭和53年 | 59,831 | 39,791 | 20,040 | 589 |
昭和54年 | 60,311 | 40,119 | 20,192 | 480 |
昭和55年 | 60,809 | 40,435 | 20,374 | 498 |
昭和56年 | 61,355 | 40,770 | 20,585 | 546 |
昭和57年 | 61,743 | 40,953 | 20,790 | 388 |
昭和58年 | 62,143 | 41,131 | 21,012 | 400 |
昭和59年 | 62,484 | 41,210 | 21,274 | 341 |
昭和60年 | 63,247 | 41,715 | 21,532 | 763 |
昭和61年 | 63,458 | 41,760 | 21,698 | 211 |
昭和62年 | 63,602 | 41,788 | 21,814 | 144 |
昭和63年 | 63,852 | 41,964 | 21,888 | 250 |
平成元年 | 64,172 | 42,190 | 21,982 | 320 |
平成2年 | 64,344 | 42,340 | 22,004 | 172 |
平成3年 | 64,980 | 42,601 | 22,379 | 636 |
平成4年 | 65,447 | 42,710 | 22,737 | 467 |
平成5年 | 65,835 | 42,903 | 22,932 | 388 |
平成6年 | 66,173 | 43,037 | 23,136 | 338 |
平成7年 | 66,029 | 42,683 | 23,346 | -144 |
平成8年 | 66,294 | 42,635 | 23,659 | 265 |
平成9年 | 66,533 | 42,550 | 23,983 | 239 |
平成10年 | 67,238 | 42,773 | 24,465 | 705 |
平成11年 | 67,342 | 42,739 | 24,603 | 104 |
平成12年 | 66,245 | 42,015 | 24,230 | -1,097 |
平成13年 | 66,818 | 42,262 | 24,556 | 573 |
平成14年 | 66,815 | 42,209 | 24,606 | -3 |
平成15年 | 67,213 | 42,407 | 24,806 | 398 |
平成16年 | 67,551 | 42,542 | 25,009 | 338 |
平成17年 | 66,536 | 41,867 | 24,669 | -1,015 |
平成18年 | 66,107 | − | − | -429 |
平成19年 | 66,018 | − | − | -89 |
平成20年 | 65815 | − | − | -203 |
平成21年 | 65540 | − | − | -275 |
平成22年 | 65320 | − | − | -220 |
平成23年 | 64778 | − | − | -542 |
平成24年 | 64258 | -520 | ||
平成25年 | 63634 | -624 | ||
平成26年 | 62957 | -677 | ||
平成27年 | 61460 | -1,497 | ||
平成28年 | 60821 | -639 | ||