常総市にブラックな議員が居ることは事実だったようで

昨年12月の遠藤章江議員の一般質問が新聞記事になり、ブラック労働を推奨する発言として主にネットで話題になったことは記憶に新しいところです。
(この件は、当ブログでも記事にいたしました。)



さて、今年の3月の市議会だよりを見ていたら、茂田信三議員のこんな発言が取り上げられていました。
「市職員の水害時の残業代が140万円というのはあり得ない。一日幾らという形にしないからだ。善後策を考えろ」
えええっ? 



記事録が公開されたので読んでみましたが、確かにそう言っていますね。

遠藤ふみえ議員がネットで(意図が伝わらずに)非難されていた内容のことを、まさに主張されています。
茂田信三議員は、遠藤章江議員の騒動をどんなふうに見ていたんでしょうね? 他人事だったのかな。それとも知らなかったんでしょうか。

2016.03.04:常総市平成28年2月定例会議(第31回会議) 本文
発言番号 78
(茂田信三)
大きい質問が3点ですね。まず読み上げますね。大きい質問、水害検証委員会における市長発言について。
 第10回の発言のときに、まず2点ほど、許しがたい言葉を発言しているんです。答弁しているんです。私どもが、まず──これ全部、市長に答えてもらいますからね。私どもが、まず市の職員に対して残業で140万ということはあり得ないと、世間通常で140万ってあり得ないと、選挙のときの、通常選挙、国会選挙とか県会議員選挙、多分一晩じゅう仕事しておりますよね。1日幾らという、多分決め式だと思うんですよ。大災害だから、そういう形にしないからこういうことがあらわれるんだと、こういう事実の、とんでもない、140万という金額が出てくるんだと。そしたら、あなた、何て言ったと思う。一般職員と──その前に私、こう言ったんだ。ボランティアの方は、青森とか山形とか、夜の8時ころとか7時に来て、ちょうどうちの近くへ来た方は、私と行き会ったのが7時なんです、朝の。車の中で仮眠していて、夜出て、朝6時に来て、仮眠してきて、きょう仕事をして帰るんですよって、そういう方は手弁当で来ているんです。自分の職場の水害とかで、そして140万ってあり得ないから、今度善後策を考えろと、そしたらこう言ったんです。一般職員とボランティアは質が違うって。もう一回言いますからね。

発言番号 86 (茂田信三君)
給料もらっている以上は、働かされてって、その働かされてるというのが表現おかしいよ。あなた、いつも言ってるでしょうよ。私、今、働かされてるってメモしたから。あなた言ってるでしょう、いつも。職員は最高のサービス産業って。働かされてるんじゃないんでしょう。それ、あなたが言ってることをちゃんと言うんだったら、喜んで、公僕っていうんですか、今公僕って言葉、なかなか死語になってますが、公務員はみんなのために自主的に働くんでしょう。そうでしょう。まず、それ言ってもらう。

また、市長の「質が違う」という発言は、根本的に別物だから比較するものではないというだけの意味では?
「違い」を、良し悪し、上下、善悪のような価値の違いとしかとらえられないのかな。
お経を上げるのと、トラックを運転するのでは、どちらの労働の質が良いんでしょう? 回転は早いのかもしれないけど、歯車の軸がずれている感じです。




あと、ボランティアにも「指揮命令」は有ると強く主張されていますが、ボランティアに「指揮」はあっても、「命令」は無いんじゃないですかね。
「命令」であれば、ボランティアに事故などがあった際には指示者が責任を負うことになりますが、原則としては自己責任のはずです。
「労働」でも無いし。
基本的に報酬の無いボランティアに「命令」があって、「労働」と等価だというのであれば、奴隷に近い存在になってしまう。



ちなみに、遠藤章江議員の12月の話題になった発言は、議会だよりには「掲載しなかった質問」としても書かれていないですね。
なかったコトにしたいのかな。

そういえば、議員はこの話の決着を、どう、つけるのでしょう。
毎日新聞は自社内の開かれた新聞委員会で取り上げて結果を新聞記事にすることで終わりにしたものと思いますが、議員は、対応を検討中のままではなかったかな。
もう、半年も経つのですから、さすがに時間がかかり過ぎかと。