甲状腺検査の補助を始めるそうです。

http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20130223ddlk08040173000c.html 東日本大震災:福島第1原発事故 甲状腺検査費用、2市が一部助成−−4月から高萩、常総 /茨城− 毎日jp(毎日新聞)
常総市は、92年4月2日から12年4月1日生まれの子供が対象。事故当時胎児だった子供や、事故後に市外に転出した子供も含む。健康被害を懸念する母親らの要望を受けた。助成額は1回限りの3000円。13年度当初予算案に100人分となる30万円を計上。市は、検査可能な県内外の医療機関一覧を作成し、問い合わせに応じるという。

http://jousoumamasann.blog.fc2.com/blog-date-201302.html 常総市の子ども達を守る会


朝日新聞常総市の予算案のことと、高萩市甲状腺検査の補助については記述しているのに、常総市甲状腺検査の補助については言及していませんね。
朝日新聞の県南担当者は、放射線に関わることは積極的には報道しない傾向にあるような気がします。



100人分の予算とは随分と少ないなと思いましたが、内部被曝検査の補助をしている我孫子市の検査者数は246人、内部被曝甲状腺の補助をしている龍ケ崎市では合計49人ですから、そのくらいで十分なのでしょう。
http://www.city.abiko.chiba.jp/index.cfm/24,98006,246,1081,html 内部被ばく測定結果 - 我孫子市ホームページ
http://www.city.ryugasaki.ibaraki.jp/view.php?pageId=11028 龍ケ崎市役所公式ホームページ /放射性物質による健康影響検査費助成のお知らせ


甲状腺検査を行うと、低くても20〜30%くらいの児童に結節等が発見されるでしょうし、高ければ半数近くなるかもしれませんが、その程度なら想定の範囲内ですね。
(以前に書いた記事 http://d.hatena.ne.jp/hyakubann/20121101#p1


なお、前市長は、放射線への対処について「ご父兄のみなさんの不安を少しでも取り除くことができればとの想いから実施する措置(市長挨拶より)」などとしており、健康被害の可能性があるとの理由づけは全くしていませんでした。
新市長も放射線(による健康被害)についての立場を、この機会に明らかにしていただきたく思います。
それと、検査した結果は、随時、公表するようお願いしたいです。



それにしても、プレミアムドックセンター柏は、いまだにイス型の内部被ばく検査機で検査していたんですね。信じがたいんですけど。
http://www.jtp.co.jp/news/72我孫子市にお住まいの皆様へ】内部被ばく検査キャンペーン|ニュースリリース|日本サード・パーティ株式会社


参考
甲状腺の調査検査の人数を考える際に知っておいたほうが良い話など。
(病気として発見される率と、スクリーニングで発見される率は全くの別物だということは理解しておきたい)
http://togetter.com/li/372395 PKA先生による「有病率とスクリーニング発見率の間に生じる差」についての解説 - Togetter
http://togetter.com/li/455242 県民健康管理調査「3人が甲状腺がんと診断」…被ばくに関連付けたい芸人さん - Togetter
http://togetter.com/li/462084 『小児甲状腺がん発生リスクが通常の10倍近くに上がっていると言っていいのだろうか』斗ヶ沢氏の指摘 - Togetter




タイトルとは無関係ですが、常総市ネタということで一緒に書いてしまいます。
常総市が「常総市行政改革 集中改革プラン(案)」のパブリックコメントを実施中です
http://www.city.joso.lg.jp/joso/www/04639.html
これに出てくる「地域コミュニティサイト」って、常総元気塾に委託したけれど、破綻してしまったスマイルじょうそうのことですよね。
スマイルじょうそうの閉鎖の際にも、常総市は(形を変えて)再開したいとか言っていたけれど、無くても困っていないなら、必要ないんじゃないですかねぇ。



追記 かすみがうら市も、内部被曝甲状腺検査へ助成


追記 広報常総お知らせ版