「市民協働のまちづくり講座」(H22.8.18)は、「市民協働フォーラム」なのか?(1)

常総元気塾は「市民協働のまちづくり講座」を平成22年8月18日に開催しました。(講師:ファシリテーションの専門家 釘山健一氏)
広報常総2010年10月11ページ


この講座について常総市は、議会答弁でも、監査請求での回答でも、茨城県への報告文書でも「市民協働フォーラム」と呼んでいます。
しかし、この講座を「フォーラム」と呼ぶのは無理があるのではないでしょうか。

フォーラムの意味 (wikipediaより抜粋)


常総市常総元気塾に委託した平成22年度の事業内容は、次の4つです。

  1. 市民協働フォーラムの開催(第4弾、第5弾を想定? 講会であることに注意)
  2. 市民討議会の開催
  3. 市民団体情報交流支援事業の推進
  4. ファシリテータの養成講座、郷土の歴史に関する定例塾等を開催する

平成22年度 契約書の仕様書



この仕様書を普通に読むと「市民協働のまちづくり講座」は、「ファシリテータの養成講座」に当たるのではないでしょうか。
「養成」するには複数回の講座と会議の運営経験が必要なため、1回の講座では該当しないと言うことなのかもしれませんが、だからといって「フォーラム」と称するのは無理があります。


「市民協働フォーラム(常総市をげんきにしちゃうフォーラム)」は平成21年度末までに3回、行われていますが、「市民協働のまちづくり講座」とは、かなり様子が違います。
初回のチラシ、第2弾、第3弾の広報常総


また、第2弾、第3弾の起案用紙を見ると、数多くの“団体”の参加を呼びかけていました。
しかし、平成22年度の常総元気塾の支払い関係書類には第4弾のために支出した郵送費などの記述ありません。どのような周知活動を行ったのでしょうか。


なお、平成22年度の委託契約書に書かれている市民協働フォーラムについての文言は、平成21年度の契約書の文言と同様です。
同様の文言なら、平成22年度の「市民協働フォーラム(第4弾、第5弾)」も、契約時の計画では第3弾までのフォーラムと同様なものを想定していたのではないでしょうか。
平成21年度 委託契約書の仕様



予算をみると、仕様書では2回で50万円(一回当たり25万円)としています。しかし請求書では「市民協働のまちづくり講座」は14万円しか計上しておらず、過去3回の実施経験があるにしては予算の見積もりが甘すぎます。
また、「平成22年度 常総元気塾支払い関係」という書類では、この講座を「事業費(釘山さん講演会(8/18))」としています。



本当に「市民協働のまちづくり講座」は、「市民協働フォーラム 第4弾(常総市をげんきにしちゃうフォーラム)」として開催した事業なのでしょうか。(次の記事に続きます)



この記事とは直接には関係の無い、平成21年度の話ですが、常総市は住民監査請求の際に「第2弾の市民協働フォーラム(6月20日開催)は委託契約期間中に実施したものの委託契約には含まれていない」と主張し、監査結果でも認められました。
平成21年度契約書のフォーラム予算は40万円なので、第2弾分も含む2回分を想定していたとしか思えません。
ちなみに、フォーラムの開催経費は、第1弾は参加費等(協賛金5000円、参加費2〜3000円)で、第3弾は委託費(約15万円)でまかない、第2弾は常総市の持ち出し(講師など8万円ほか?)で実施したようです。