市議会の話。委員会の委員(長)は、委員会の決議に従う必要があるの?

前に記事をアップしてから1ヶ月も経ってしまったのですね。
なんかもう政治とか行政とかに関わる気がなくなったというか、あちこちのブログを読んでいても共感できずゲンナリしていたからであって、私の身辺に異変が起きたわけではありません。
もしかしたら、ご心配をおかけしていたのたかもしれませんが、元気にやっております。


さて。
世間が右よりになったとか言うけど、私が、まさに、その状態です。
数年前は、「権力者には、とりあえず反対しておくのが、市民側の正常な立ち位置」だと思っていましたが、震災があったり、各ブログを読んでいると、それでは駄目みたいですね。
とはいえ、権力側と市民側の言い分が5対5なら市民側(反権力側)に立ちたいし、6対4で権力側の言い分が正しいとしても、市民側に立ったほうが社会は正常に進むと思っているのですが、最近は、市民側(反権力側)の言い分に、三分の理があるのかどうかも、怪しく感じることが多くて。


以前は、権力側に近いとされるマスコミ(産経新聞とかニッポン放送とか)は聞くに耐えず無視していたけれど、最近は市民側よりとされるマスコミの言い分のほうが聞いていて辛くて電源を切ってしまうことが、たびたびです。


「それって権力者に騙されているんだよ。かわいそうに」って言われそうだけど、私の立ち位置を分析したら、たぶん中立付近になると思う。
数年前にネットにあったテストをやった時も、ほぼ中立だったので、社会全体が右より(権力者より)になっているんですよ。明らかに。
そうなった理由は、権力者が勝ったというより、市民側(反権力側)が自滅したんだと思う。


追記 2015年7月
政治と経済の立ち位置を判定するウェブページがあったので、やってみました。
私は政治的にはリベラルだそうです。私がリベラルなら、世の中は一体どんだけ保守化してるんだ?
ポリティカルコンパスについて





ま、それはともかく。
常総市議会では今、5月の定例議会が開催中ですが、2月の定例会に関連して思っていたことを、いまごろになって書いみます。


議員定数の削減に関して、委員会の決議とは異なる表決を本会議で行った委員がいたことを批判する向きがあったようですが、それって、一致している必要があるんですかね。
委員は、委員会での決議に従うべきだとしたら、それこそ議会の軽視ですよ。


例えば、議会運営委員会は8名で構成されているので、委員長以外の4人が賛成すれば賛成に決定します(委員長は決議には参加しないため、4人で過半数)。
仮に委員は委員会の決議に拘束されるとしたら、この時点で8人分の賛成票が確定してしまいます。
すると本会議では、委員以外の3人の議員が賛成すれば、本会議でも可決となります。(議長は決議に参加しないため、11人の賛成で過半数
つまり22人の全議員のうち、7人が賛成していれば他の15人が反対だとしても可決してしまうんです。
それって、おかしいでしょう?


一般の委員ではない委員長は、委員会の決定に従った票を入れるべきだというのも、やはり問題です。
もし、今まで、そうしていたのだとしたら、それは委員長が自分の意思に沿うような委員会運営をすることが当たり前になっていただけでは?
少なくとも委員長が中立ではない、自分の思い通りの運営をする動機になってしまう。


委員会の決定を「尊重」するのは当然ですが、拘束される理由はなにもないと思いますよ。


ちょうど、先日のつくば市で、運動公園に関する住民投票に関する条令案の審議がありました。
経過を読むと、委員会では三択の条例案を決議したのに、その委員長が本会議で二択に賛成したため、結果がひっくりかえってしまいました。
これが普通の議会運営なんじゃないでしょうか。
茨城)運動公園巡る住民投票、賛否2択に 市議会で可決:朝日新聞デジタル