児童の心臓疾患の話 2013年度の学校検診

2012年の末に、取手市の児童の学校検診で心電図の異常が多かったと3つの団体が発表しました。
2013年度(2013年4〜5月)に実施した学校検診の結果を、市民団体がまとめられていました。
まとめたのは、2013年の秋に立ち上げた「子どもの健康を守る市民ネットワーク」という団体です。(代表者は、とりで生活者ネットワークの代表者(事務局長?)のようです)
今年度の検診結果も早い自治体では速報値の集計ができている時期かと思います。入手されたものは、なるべく早めに公表していただきたいものです。


調査報告書から、茨城県南部の、取手、守谷、つくばみらい、常総のグラフを引用しておきます。




出典 とりで生活者ネットワーク 2014年4月 子どもたちの健康調査報告〜小中学校検診・心臓検診結果(子どもの健康を守る市民ネットワーク)


増加傾向を見出すことは無理そうです。他の市町村も、変動はあるものの増えているとは言えそうにありません。
これまでも書いていたように、たまたま2012年度の取手市で突出しただけで、変動の範囲内だったということでしょう。
もし変動の範囲を超えているとしても一時的なものであって、その理由も震災によるストレスや外遊びを控えて運動不足になったためと考えたほうが良さそうに思います。そうではないのなら教えていただけるとありがたいです。


この報告書は とりで生活者ネットワーク さんにあるのですが、2年前の新聞発表についてはサイトのトップページの見やすいところに有るのに、上記の2013年度分の結果については殆どわからない位置にあります。(更新履歴の部分を下にスクロールすると7月7日に書いてある)
こちらの方のツイートと全く同じ気持なので引用いたします。

せいの@えりんぎの塩焼きに一票 (@hseino1)


グーグルで「取手 心臓」と検索すると、2年前の新聞記事に基づいたブログも表示します。
取手市にある心臓を診てくれる病院を探そうとすると、その画面も見ることになるわけです。
他人のブログは仕方ないにしても、発信元の団体は新しい検診結果も、ちゃんと広めて欲しいですし、市議会で取り上げた議員さんも議事録に残るような発言をしておいて頂きたいです。
子どもに呪いをかけたまま放置しちゃ、いかんでしょうに。



当ブログで書いた、児童の心臓疾患に関する記事
2012-12-28 取手市の小中学生の心臓疾患が増加

2013-01-25 児童の心臓疾患の話 (取手市編)

2013-01-26 児童の心臓疾患の話 (三郷市編)

2013-01-28 児童の心臓疾患の話 (阿見町編)

2013-02-13 児童の心臓疾患の話 (8都県+α編)

2013-09-27 守谷市議会で心臓検診の質問があったんだけど

2013-10-02 児童の心臓疾患の話 (取手市、阿見町、北茨城市)、児童の心臓疾患の話 (取手市、守谷市、つくばみらい市、常総市)、児童の心臓疾患の話 (水戸市、ひたちなか市、日立市、つくば市、土浦市)

2013-12-13 児童の心臓疾患の話 (今年の結果)(全国、福島県、茨城県、取手市)

2014-04-04 守谷市議会。放射線関連の一般質問



追記
取手市議会の会派 とりで生活者ネットワークの政務活動費を見ると、平成25年の10月頃には心電図の結果を入手していたようです。
それなら、もっと早く公表してくれれば保護者の安心につながったでしょうに。
政務活動費 - 取手市


追記
長野県で講演をしているようです。

長野県内のイベント情報 - りんごほっぺの会−長野市内外で放射能汚染を考えるお母さんの会です

○こんな内容でお話していただきます
・茨城44市町村の調査結果グラフ 学校健診結果と環境放射線量のマップ上比較
・心電図異常、心臓疾患等の、内部被ばくによる影響の可能性の学習
チェルノブイリ事故の内部被ばくと健康被害、心疾患増加、所見名等
・調査方法
・市民調査活動の意味、必要性

守谷市議会 取手市議会

上記とは直接の関係はありませんが、8月の議会で取り上げられた放射線に関する話題を記録しておきます。

守谷市議会では、山田美枝子議員が常総環境センターに保管されている指定廃棄物の量や保管状況を質問しています。特に目新しい情報はありませんが、保管量は611トン、2773本のドラム缶になっているそうです。また周辺の住民は説明が無いことに不満を感じているそうです。
守谷市議会 議会配信映像一覧山田美枝子議員(日本共産党)会議日:平成26年9月17日


取手市議会では、川又貞男議員(無所属)が、内部被曝の検査(ホールボディカウンター検査?)をするよう訴えています。市側は、全く取り合おうとしていませんね。
中継では聞こえませんが、おそらく傍聴席からの不規則発言(野次)も多かったのではないでしょうか。
福島県住民へのホールボディカウンター検査では検出される人は特殊な食生活をした人が中心のようですし、、牛久市でのホールボディカウンター検査でも全員、不検出でした。(関東の一部の自治体で検出した例はありますが、測定精度に疑問を持たれている測定所だったりするようです)
そういう状況で執行部が内部被曝検査に意義を認めることは無いでしょうし、実施しても保護者の安心につながるとは思えません。かえって不信感を増やしそうな気もします。
なお、19分頃に、取手市長がちょっと感情的になって「命をかけて、子どもの健康対策をやっている」みたいなことを言っています。取手市長は感情的な発言が多いという話をどこかで読んだ記憶がありますが、その一つなのでしょう。
取手市議会映像配信 平成26年第3回定例会2日目9月4日 川又貞男議員
日本共産党 市政報告 2013年10月 (PDF ファイル)


追記 2014年10月1日
取手市長は内部被曝の検診を考えていないと述べたようです。(定例会議は終了しているので、記者会見で述べたのだと想像します)
取手市長 内部被ばく健診「考えず」:茨城新聞