常総市内の放射線量マップが公開されました。

「特別措置法に基づく除染実施計画」によって得たデータを基に作成した物だと思います。
(なお、「特別措置法に基づく除染実施計画」については、4月にブログでも取り上げました。http://d.hatena.ne.jp/hyakubann/20120419#p1 )

放射線量マップの作成は、放射線に関わる市民運動をされている方々も要望されていましたので、その要望などにこたえるために、マップを作成したのでしょうか。
http://www.city.joso.lg.jp/joso/www/03903.html


放射線量のマップについては、航空機によるものや、早川由紀夫氏が作成したもの、nnstrさん(?)が収集し図化したものなど、既に多数のものがあるので、改めて常総市放射線量マップを作ることで何か得られるものがあるとは思えませんが、常総生協さんが作成している市内の土壌の放射線量マップと、どの程度、一致しているのかは比べてみたいですね。
(http://coop-joso.jp/houshanou4.html 常総生協 土壌沈着量調査結果)


あと、調査方法で気になったのは、以下の記述です。

 ※メッシュ内で家屋の密度が高い場所を選定し、また隣接するメッシュとのバランスを考慮して、公民館や集会場がある場合は主にその敷地内で、それ以外は道路上で測定しました。

降下した放射性物質は、草地(芝など)などではそのまま留まっているけれど、舗装されたところなどでは、流出しているものも多いそうです。
家屋の密集したところとなると舗装もされているうえ、家屋で放射線は遮蔽されるため、低めの値で測定されそうに思います。
もっとも、放射線でもっとも心配なのは人体への影響なので、人の多く居る、家屋の多い場所で測定するという考え方も間違いではないでしょう。
国のマニュアルにそっただけで、常総市で判断したわけではないのだろうと想像はしていますが。