茨城県のストロンチウム、プルトニウム調査
2月16日に発表されたものですので、いまさらではありますが、まとめとして書いておきます。
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20120216_01/ 茨城県>茨城県内における土壌の放射性ストロンチウム、プルトニウムの核種分析結果
評価(1)本測定において検出されたストロンチウム90は、以下の理由により、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故に由来するものとは判断できない。(略)
(2)本測定において検出されたプルトニウム239+240は、以下の理由により、 東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故に由来するものとは判断できない。
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20120216_01/files/20120216_01a.pdf
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20120216_01/files/20120216_01b.pdf
この発表に関する、twitter のまとめ。本文よりもコメント欄のやりとりが有用です。
http://togetter.com/li/258685 茨城県のストロンチウム、プルトニウムの検査結果 - Togetter
https://twitter.com/#!/joejoeu/status/170573370214191104/
茨城県のストロンチウム、どーして核実験降下分の範囲に収まってるなんて言えるんだよ!って人のために過去現在の茨城県verを可視化。大雑把な過去データじゃ比較にならない、とかいっても記録は膨大&意外に減らない(安定してる)の位見えましょうぞ。
このグラフは、こちらのデータベースを元に作成したようです。 http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.top?pageSID=143449687 環境放射線データベース
私なりにまとめると
- ストロンチウムもプルトニウムも東電原発事故前から、日本中(世界中)に存在した
- そして、今回の調査で検出されたものは、過去の調査で検出された値と同等
- したがって、今回の調査結果だけからは、健康被害の増加の可能性は極めて低そう
- また、検出されたストロンチウムの値は、セシウムの数パーセントであり、航空機によるセシウム等の調査結果から予想された範囲内(ストロンチウムについては、セシウムの10%程度飛散したとして規制値などを決めており、それ以下であるなら現状の対策は安全側と言える)
- なお、東電事故原発からの距離と、濃度の割合から、事故原発からの飛来物であるとの指摘は出来るかもしれない
- ストロンチウム89の定量下限値が 300Bq/m2 なのは、測定原理上、致し方ないよう(https://twitter.com/#!/Mihoko_Nojiri/status/170427937047330817 )
- 発表に時間がかかったのは、測定ミス(集計ミス?)が有り、やりなおしたからという話をどこかで見かけました
新聞記事
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20120217ddlk08040211000c.html 県:ストロンチウムなど検出 「原発事故に由来せず」−−調査結果公表 /茨城 - 毎日jp(毎日新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20120217/CK2012021702000063.html 東京新聞:県、放射性ストロンチウムとプルトニウムの分析結果発表 過去の測定値内に収まる:茨城(TOKYO Web)
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13294014152654 10市町村で微量ストロンチウム 県、福島原発との関連否定:茨城新聞ニュース
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000001202170002 asahi.com:土壌沈着、震災前と同程度-マイタウン茨城