図書館前の被災廃棄物の不法投棄 市議が置かせちゃった?

9月15日22時からの TBS ラジオ Session-22で、荻上チキさんが常総市の震災状況をレポートしていました。
ラジオを積極的に聞いている人は少ないと思いますので、記事にしておきます。


その中で常総中央図書館前の市の駐車場の震災廃棄物について、付近の住民へのインタビューがあります。
なんでも、市議さん(名前は不明)が置かせちゃってるそうです。
ダメでしょ、それ。

2015年09月15日(火)「豪雨災害、取材報告」(取材報告モード) - 荻上チキ・Session-22

11分00秒から住民インタビュー
12分20秒ごろ
「さっき、議員さんも来てて、そのかたももう、市で責任をもって持って行きますからと言って、置かせちゃってる」
「悪臭も出てきてしまっている」
(47分頃にも住民と廃棄している人(市議さん?)の会話が入っている)
(15分ころからは、決壊場所で耐えたヘーベルハウスの持ち主の方のインタビューもあります。ツイッターを見ていたら“班”というのが何なのかわからない人も多いらしい)
(音声は一週間ほどで削除されてしまいます)

荻上チキ・Session-22 - 荻上チキ・Session-22さんの投稿の写真 | Facebook

【茨城新聞】鬼怒川決壊 被災ごみ街に氾濫


同市水海道天満町の市立図書館前に広がる市有地(約2300平方メートル)には、泥水をかぶった家財道具や電化製品、衣類などが次々に捨てられている。敷地全体が被災ごみでほぼ埋まる。
同館員(48)は「2、3日前からごみが運び込まれている」と語る。止めてある2台の市のバスもごみで囲まれている。同館正面の道路は、歩道にごみが高さ2メートルを超すほど雑然と積み上げられ、車道に崩れかねない危険な状態。周辺には、鼻を突くような臭いが広がる。

時事ドットコム:進まぬがれき処理=2万トン超、不法投棄も−仮置き場追い付かず・茨城



【関東・東北豪雨】荻上チキ氏、常総市立図書館の惨状を伝える - Togetterまとめ

【東日本豪雨】 荻上チキさんの常総市取材についてのつぶやき(20150913 0915更新) - Togetterまとめ

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主題とは関係ありませんが、今回の水害に関して思っていることをちょっと。
公共事業というと「削減するのが正義」という立場で語る方がいらっしゃいます。
実際に、近年の日本では公共事業を大きく減らしています。(民主党政権になったからではなく、小泉純一郎総理のときから削減をはじめたようです)

図録▽公共事業の動向(日本と主要国)

https://twitter.com/katayama_s/status/642500579235725312

その結果、土木業界は縮小し続け、東日本大震災は4年前だからなんとか復旧作業をおこなえたと言われているようです。
今回の鬼怒川の決壊箇所は、近く、改修する予定だったそうです。
公共事業費をこれほど減らしていなければ、すでに改修を終えていた可能性もあったのではないかと思います。



あと、職員さんへの不満があるようですが、常総市では職員数を減らし続けているうえ、臨時職員の割合を増やしているようです。
(しかも臨時職員の6割以上が短期間、短時間の勤務)
非常事態に対応できなくても、しかたのないことかと。

東日本豪雨で露呈、茨城・栃木の災害広報格差 (2ページ目):日経ビジネスオンライン
 この観点から、今回最も被害の大きかった茨城県常総市は他の自治体と比較しても対応が優れていました。

 10日昼の段階ではすでに市役所のトップページをデータ量を軽くした緊急災害情報用に切り替え、最新情報の更新を始めていました。市長の避難指示にミスがあったという話は出ていますが、少なくともネット上の広報としては、きちんとアラートを発信できていたという評価をしていいと思います。

【茨城新聞】鬼怒川決壊 「越水破堤」一因と推定
決壊箇所付近の堤防の高さは、場所によって1メートルを超える高低差があり、決壊地点はその中で低い方だったという。堤防の高さは最低で標高20.88メートルで、計画で想定した最も高い水位である「計画高水位」(同20.824メートル)まで達した場合には、余裕がない箇所があったとする。

このため同省は、「10年に一度あるような洪水に耐えられる」(同省)堤防とするため、高さ約1.5メートルのかさ上げと、堤防の頂上部の拡幅を予定していたが、着手前に決壊する事態となった。