5月定例会の議事録が公開 金子議員 vs 市長/堀越道男議員 vs 市長、など

“vs”という言葉を使ったのは、議員と市長の1対1の質問と答弁だったからで、やりとりは穏健です。

議会の一般質問で一問一答方式が導入された意義が良く分かるやりとりとなっているかと思います。一問一答方式の導入は、高杉市長になってからですが、市長の意向が反映されたものなのでしょうか。


金子晃久議員

市長の施政方針を様々な角度から質問されています。市長の考えを知りたい人は一読の価値が有るのではないかでしょうか。


それはそれとして、驚いたのは以下部分です。(一部分だけなので、できれば議事録で前後の発言も閲覧することをおすすめします)
市長は所信表明で図書館行政日本一を掲げていましたが、その具体的な内容は図書館協議委員にも伝わっていたかったようです。
あらためて所信表明を読むと、『私は,常総市を「読書文化」で日本一の自治体にしたいと思います』と述べられています。
キャッチフレーズは「読書文化で日本一」としたほうが明確に伝わったかも知れませんね。

発言番号 36 金子晃久
じゃ、我々がハード面での日本一という大きな誤解をしていたというふうに私は結論づけたいと思います。そういう日本一というような標榜をした中で、私も図書館協議委員のメンバーだったんですが、じゃどういうふうに日本一にしていくのかという部分で、それはハード面なのかソフト面なのかという明確な方針が示されなかった。今になって図書館教育日本一というものがしっかりと明確に打ち出されたんですが、最初は日本一とは何だろうというものを皆さんよく考えました、議員の皆さんも考えました。これはハードなのかそれともソフト面なのか。図書館長も非常にそれは苦慮した部分があると思います。

常総市ホームページ - 市長の部屋 所信表明



まちなか公園(現在の市民の広場)を中止した跡地の利用について、こうするのではと考えていたのですか。そちらのほうが、ちょっと驚きです。

発言番号 36 金子晃久
あまり選挙戦の話は申し上げたくないんですが、選挙戦のときに、まちなか公園は中止するというふうにおっしゃいましたよね。これに関しては、私の頭の中ではあそこを中止して、先ほど市長がおっしゃったように、新築の一戸建てを分譲して完全に真っさらにしてしまうというようなところに、私どもは考えが及んだわけでございます。まさかあの中心市街地にあるにぎわい再生事業があそこのぎわい広場、ああいう形に完結をしてしまうというものを我々は想像をしていませんでした。

ちなみに、市民の広場については、中村安雄議員が市長に対して、トイレ施設を作ると明確に答弁で述べるよう、かなりしつこく何度も質問されています。(市長は、補助金の監査が終わるまでは決められないと何度も答弁されている)
読んでも、あんまり面白くは無いのですが、個性的なやりとりでは有ります。


堀越道男議員(原発関連の質問)

市長の原発関連の考えが述べられていますので、市長の原発にかかわる考えを知りたい方は一読されることをおすすめです。


ただ、質問のこの部分で、安全協定に違反してとありますが、以前に当ブログで書いたことがあるように、協定には違反していないはずなんですよね。
(違反しているとしたら、当時、指摘しなかった茨城県共産党は無能ということになります)
あと、質問を読んでいて思い出しましたが、東海第二原発は、ベントを何回も実施したから冷温停止に持ちこためたのですよね。ベントをすると日本人は絶滅するとか言っている人がいるけれど、無かったら、それこそ大変な事態に陥っていたはずなんですよね。どんなふうに整合性をとるんだろう。

発言番号 37 堀越道男議員
それ以前から放射能物質の放出を低減する格納容器のフェルターつきベント設備の設置、あるいは津波対策として防潮堤の建設工事、これを始めたということです。これは明確に、今ある原子力安全協定の第5条だそうです。それの違反になっている。原子力安全協定というのは、原子力施設及びこれと密接な関連を有する施設を新設し、増設し、変更しようとするときには、事前に県及び村の了解を得るものとすると、こういうのが安全協定第5条にあるわけなんですが、それを無視して一方的に始まったということです。

堀越輝子議員(農業関連の質問)

農業従事者の統計で、ちょっとビックリするような数字が答弁に有ったので、引用しておきます。
10年で3割の減少ですか。生産額が減っていないのであれば、労働生産性が約3割の向上ということになるのでしょうが、さすがに、それは無いよねぇ。

発言番号 238
産業労働部長
 議員の御質問にお答えいたします。
 御質問の当市の農業従事者の平均年齢と従事者数につきましては、国が調査し取りまとめている農林業センサスからのデータに基づきお答えいたします。これは、5年ごとに発表され、直近のものとしましては2010年センサスの数値となりますが、基準と同じものである2000年センサスまでの数値を比較してお答えいたします。
 まず、農業従事者数につきましては、2000年が1万649人、2005年が8,701人、2010年が7,332人となり、10年間で3,317人、31%減少しております。平均年齢につきましては、2000年が53.8歳、2005年が55.9歳、2010年が56.6歳となり、10年間で2.8歳上昇しております。
 以上でございます。

小林剛議員

議事録を読むと的確な質問によって行政の不備(避難訓練を行っていない、AED の設置場所)を改めさせていますね。
消防関連のプロだからと言えば、それまでですが、報徳銀行についても理詰めで質問されていて(おこがましい言い方ですが)好感が持てます。
政治的思想には全く共感できそうもない議員さんですし、議事録以外での活動は全く知らないのですが、今後も議会の一般質問で活躍して欲しいと思います。




常総市甲状腺検査

議会とは無関係ですが、常総市関連ということで、ここに書いてしまいます。
6月分の結果が公表されていました。13人が受診して、全員、異常なしでした。
常総市ホームページ - 甲状腺エコー検査の結果について


ちょうど、北茨城市での結果も新聞記事になっていたので、ここに置いておきます。

北茨城市 - 甲状腺超音波検査について

北茨城市 - 市民の健康調査に関する検討結果を市長へ答申しました
疫学的な調査というものでない、子ども自身や保護者の「安心」を得るため

常総市で所在不明の子ども 4人

これも、議会とは無関係ですが、常総市関連ということで、ここに書いてしまいます。

東京新聞:所在不明の子ども44人 県内に10日現在 住民票残し転居か:茨城(TOKYO Web)
四十四人の内訳は、土浦市十六人▽城里町阿見町各五人▽常総市四人▽古河市三人▽結城市取手市守谷市小美玉市各二人▽水戸市坂東市美浦村各一人。