常総市議会が閉会  問責決議/議会の通年化

常総市長への問責決議

問責の理由は、石下地域の消防業務を、茨城西南地方広域市町村圏事務組合から、常総地方広域市町村圏事務組合への移入に失敗したこととされています。
しかし、まだ結論の出ていない段階ですし、そもそも常総広域組合の出した条件が不適切なのなら、それの是正をしない常総広域の議会の問題です。市長の責任ではないとしか読めません。それなのに、決議文では、なぜか市長に猛省と責任を果たすことを求めてます。
議事録として後世に残るのですから、もう少し理解しやすい内容にして欲しかったですね。(もっとも読む人が読めば真の理由は別だと直ぐにわかるので、これで良かったとも言えますが)

高杉常総市長に対する問責決議
http://www.city.joso.lg.jp/joso/www/documents/12300.pdf
事務レベルでの折衝が続き,常総広域の管理者側から旧石下地区の加入のための条件が提示された。
本年2月19日に開催された常総広域の管理者会において,加入のための条件を受け入れない限り旧石下地区の常総広域への加入は認められないと通告された。
高杉市長はこの状況を打開するための唯一の手段として、常総広域の議会の開催を当市選出の広域議会議長に求めたものの,その結論は大変難航を極めるものと想像に難くない。
このように,消防一元化問題は完全に暗礁に乗り上げ,かつ当初の議会への説明とは全く異なった方向にむかうことは,高杉市長の常総広域への一元化に対する市長としての一連の交渉過程に問題があったものと言わざるを得ず,

なお、賛成12、反対5、棄権1とのことですから、不信任決議の議決要件には足らなかったようです。(不信任決議の要件は、3分の2以上の出席で4分の3以上の賛成。常総市の議員は定数22、欠員3なので、欠席者が居なければ議長を含め15人以上の賛成が必要となるようです)


広域組合の一本化については、2006年の合併時からの課題であって、たまたま現市長が、ケツ持ちになってしまったような気がしてます。
合併当時から市町議会議員だった方や、常総広域組合の議員でもある市議会議員さんの責任はどうなるんでしょうね。


ところで、常総広域組合から出された受け入れがたい条件というのは、石下地域に配置する職員の人件費等を常総市で負担することのようですが、それって当然のような気がしてます。
守谷市などの住民にとっては、石下地域が加入することのメリットは殆ど無いでしょう。それなのに負担だけが増えるのでは、広域組合の管理者は住民に説明できないでしょう。不当な条件だとするなら、守谷市などの市民も納得できるような理由が必要たと思うんですけどね。
私は何か勘違いしているんでしょうか。



市長問責決議を常総市議会可決 消防一元化頓挫で:茨城新聞


合併時の議員のリスト (35人も居たんだ!!!)
(平成18年第1回 常総市議会臨時会会議録  平成18年1月18日 より )
                       議 長  鈴 木 恒 義 君
   1番  中 村   博 君       17番  茂 田 信 三 君
   2番  岡 田 玲 子 君       18番  喜見山   明 君
   3番  吉 田 栄 一 君       19番  篠 崎 孝 之 君
   4番  戸 塚 和 男 君       20番  石 川 栄 子 君
   5番  中 村 博 美 君       21番  高 橋 光 夫 君
   6番  秋 田   茂 君       22番  中 島 正 則 君
   7番  岡 野 一 男 君       23番  風 野 芳 之 君
   8番  遠 藤 正 信 君       26番  森 田   確 君
   9番  篠 崎 静 夫 君       27番  水 野   昇 君
  10番  鈴 木 孝八郎 君       28番  飯 沼 嶺 静 君
  11番  高 杉   徹 君       29番  中 村 安 雄 君
  12番  吉 原 光 夫 君       30番  岡 田 儀 一 君
  13番  岡 野 政 美 君       31番  倉 持 泰 仍 君
  14番  篠 崎 正 己 君       33番  堀 越 道 男 君
  15番  草 間 正 詔 君       34番  五木田 良 一 君
  16番  中 島 亨 一 君       35番    議 長
  ───────────────────────────────────
 本日の欠席議員
  24番  大 滝 藤 雄 君       32番  山 本 幹 男 君
  25番  稲 葉 忠 男 君


現在の常総広域市町村圏事務組合議会議員
小 林   剛、中 島 亨 一、中 村 安 雄
(議員の報酬は年額5万円。広域組合の議員は12人。取手市は独自の消防があるから積極的には関わらないでしょうから、常総市からの議員にも3分の1の発言力が有るはずでなんですけどね。おまけに議長は常総市議会議員だそうですし)




追記 5月13日
日本共産党の折り込みに問責決議についての言及がありました。
消防については、茨城県全体で一元化する時まで、現行のままで行くようですね。

もとのサヤに戻った形になった。あとは将来、県で消防一言さされるときにまかせようということになった。(略)
すべての否は全て市長に有りとの問責に何の意味があるのか。(略)
事態は元に戻っただけで何の進展もないままに終わることになった。

 日本共産党常総市委員会 常総民報 第24号

常総市議会 通年化

「市長の専決処分を防ぐ」「市政への監視機能強化」とのことです。目的がハッキリしていてよろしいんじゃないでしょうか。
陳情とか請願ねぇ。 前回の議会での「中国による防空識別圏の設定の即時撤回を求める意見書」みたいに、党本部からの指示を一番乗りで可決したいということなんでしょうか。
今回の議会では『「河野談話」の見直しを求める意見書』を可決したそうです。でも、総理大臣は「河野談話は見直さない(継承する)」と述べたんですよね。 直接の当事者でもないのに、外交で政府と対立しようとする地方自治体。かっこいいね。
通年化で市民の税負担の増加が懸念されますが、議員への福利厚生費(年額20万円)は削減しないままなのかな。

常総市議会通年化へ 5月から、チェック機能強化:茨城新聞ニュース
常総市議会が、一年を通じて市議会を開会中とする「通年議会」を5月から導入することになった。定例会最終日の17日、関連議案が議員提案され、可決した。議会の招集時間がないなどの理由で行われる市長の専決処分を防ぐのが狙い。閉会中の議会活動の制限もなくなり、市政への監視機能強化が期待される。通年議会は、近隣では栃木県議会などで導入例があるが、県内自治体では初めて。(略)
議会開催日数の拡大で議員に支給される交通費などの費用弁償の増加を懸念する声も一部にあるが、同市議会の岡野一男議長は「市民から出された陳情や請願に迅速に対応できる」と、メリットを強調。

常総市議会:来月から通年議会 突発事案にも対応 /茨城 - 毎日新聞


常総市ホームページ - 通年議会の導入について
当市の通年議会は,毎年5月1日から1年間の会期が始まり,翌年の4月30日に閉会し,5月1日になるとまた自動的に会期が始まります。
年4回定期的に定例会議を開催し,開催していない間は休会ということになり,開催する場合は再開ということになります。
また必要に応じて随時会議を開催します。その際の会議開催については,議長が通知することとなります。(4年に1度の改選後や議会の解散による選挙後の初めての議会のみ,市長が招集することになります。) 

副市長の選任

議会で、副市長の選任についての話もでたそうですね。市長は、副市長を選んだけれど、支持者からの反発(?)により、断念したとか。
国政でも、支持団体などの意向で政策だの人事を決めたりすることはよくあるようなので、特に問題とは感じません。公的な場で言ったのなら不適切ではありますが。


殆どの市民が知らない県の職員を副市長にするより、支援者の意向を聞くほうが民主的でしょう。私の感覚が変なのか。


それと、議員が批判するのは筋違い。
議員から「市政に悪影響が有るから、早く副市長を置いてくれ」という要請をしていたのならともかく、議事録を読む限り、そういうことは無かったようです。
そもそも副市長が不在なのは、市長の就任時に、議会が副市長の選任に同意しなかったためなので、間接的には責任がある。


常総市というのは、何かをやって、うまくいかないと非難されてしまうという土地柄なのですかねぇ。
なんとなくの合意に、なんとなく、したがっているのが、一番、賢いの?
近隣の自治体と合併して、常総市議会は霧散してしまったほうが、なんとなく良さそう。



市長公室の設置 否決

だそうです。
インターチェンジ付近の開発などについて検討する部署ですが、コンサルタントに依頼することになるのを懸念して反対した議員が多かったそうです(伝聞なので、間違っていたらごめんなさい。ご存じの方は、補足していただければありがたいです)
インターチェンジ周辺の開発も、本来なら個別の企業との交渉しているような時期ですからね。これまでの市長、議会の無策のツケが現市長に降ってきたような感じ。


こうしてみると、今回の議会は、市長のやることは何でも反対の議会だったように見えてしまいますね。
予算は通ったようですから、そんなことは無かったのでしょうけども。

【市町村議会】常総市:茨城新聞
【市町村議会】常総市
定例会は17日、2014年度一般会計予算案など35議案を可決、閉会…


予算といえば、給食の放射線量の検査や、学校や公園の空間線量の調査は来年度も続けるんでしょうかね。今年度の給食は全て不検出だったはずですし、公園等の線量も変化が有りません。
現状では、職員の技能を維持する程度の意味しか無いと思います。人件費を考えると、もう、やめても良さそうに思います。


そういや、常総市甲状腺検査の結果は、2月分まで、更新されていました。
11月末から更新されなかったので担当部署が忘れているのかと思っていましたが、12月、1月は受診者も助成申請者も居なかったため更新もしなかったのでしょう。
年間 100人程度の予算処置していましたが、現時点での助成券発行は65人だそうです。妥当な予想だったのだと思います。
常総市ホームページ - 甲状腺エコー検査の結果について