(メモ)常陽新聞が原発について大きめの記事

常陽新聞原発を大きく取り上げ、ネットにも掲載しているのは珍しいと思ったので記録しておきます。

http://www.joyo-net.com/kako/2013/honbun130805.html#kijia 130805 常陽新聞 ●放射能汚染水、関係者に限界感、いら立ち 海洋漏出問題、見えない全体像、残る疑念
(略)
県や沿岸自治体、漁協、行政関係者などが懸念しているのは、汚染水漏出の全体像が見えないことだ。

「原子炉の設置・運転等に関する規則」(昭和53年、通産省令)などによる基準値は、セシウムが150ベクレル(㍑当たり)、トリチウムは6万ベクレル(同)だが、本県沖は測定検出限界値以下(不検出)。事故から2年余が経過し、海域での汚染濃度が低下しているのは確か。

しかし、一方では「汚染水の漏出は、漏出源(港)付近の限定汚染か、拡散汚染への不安はないか」、「セシウムなど、核種の1㍑当たりの汚染値は公表されるが、放出された汚染水の総量がわからない」など、肝心な疑念は残されたままだ。


今回の、東電の海洋漏出を認める発言に、沿岸9市町村は再び抗議文を提出した。

「増え続ける放射性汚染水については、絶対に海洋放出させないよう万全を期すこと」―放射能汚染水との、果てしない闘いが続く。

汚染水が海洋に漏出していることは、半年くらい前から少なくない人が想定していたようなので特に何も感じませんでした。(報道も“東電が認めた”です)


撤退戦で被害をゼロにすることは不可能なので、できるだけ少ない損害を目指すしか無いときに、「絶対に海洋放出させない」なんて言えるのは事故を甘く見ているからのような気がします。
少なくとも、汚染前の地下水の海洋へのバイパスは認めないと、本当に破綻してしまうんじゃないでしょうか。(地下水位の上昇により周辺設備が浮かび上がり、小さな地震でも基礎から損傷する) 
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201305130692.html 朝日新聞デジタル:地下水放出、漁師の不信 東電の計画、福島県漁連は了承せず - ニュース





関係ないけど、原発関連ということで。
この朝日新聞の記事を読むと、5ミリシーベルト以上で白血病が起きると思われそうですよねぇ。(書いた記者さんもそう思っているかも)
労災の認定基準と、発病の原因には直接の関係はなく、労働災害防止という政策的な意図から決められた数字なんですけどね。(過労死とか会社都合退職などの認定基準も、そういう観点から決めている)


大竹まことさんのラジオ番組(後半)でも、どうも、分かっていないようなことを言い合っているし。  賛否は色々あっていいと思いますが、基本的な知識の間違いはしてほしくないですね。   http://podcast.joqr.co.jp/podcast_qr/ootake-opening/ootake-opening130805.mp3 大竹まことさんとパートナーとのオープニングトークをお楽しみください!!

http://www.asahi.com/national/update/0805/TKY201308040236.html 朝日新聞デジタル:1万人、白血病労災基準超す 福島第一で被曝の作業員 - 社会
がんの労災を認定する基準があり、白血病は年5ミリ以上被曝した人が作業開始から1年過ぎた後に発病すれば認定される。原発事故後には胃がんなどの労災基準もできた。

http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201308040351.html?ref=reca 朝日新聞デジタル原発作業3カ月、20年後に白血病判明 労災認定の男性語る - ニュース


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%A2%E6%80%A7%E9%AA%A8%E9%AB%84%E6%80%A7%E7%99%BD%E8%A1%80%E7%97%85 慢性骨髄性白血病 - Wikipedia
慢性骨髄性白血病は年間に100万人あたり10-15人程度発生しすべての白血病(年間10万人あたり6人程度)の約2割を占め