「一時的に接種推奨控える」

子宮頸がんワクチンに特別な興味を持っているわけではないのですが、むか〜し取り上げたこともあるので、記録のために残しておきます。
この決定は委員の賛否が別れ3対2で決まったそうですし、安全性に問題があると判断したわけでも無いのですが、ワクチン接種を予定していた方には心配な話ですね。



子宮頸がんは、インフルエンザや風疹のように社会(第三者)に大きな影響を引き起こす病気では無いので、積極的に勧める必要性を、いまひとつ理解できていません。
(統計的な有用性があることは疑っていませんし、受けられる人は受けたほうが良いと思いますが、他人に勧めることは倫理的な問題にならないのかという意味です)
男性用の子宮頸がんワクチンも存在するそうなので(効果は確認中?)、全ての男性にも接種すべきかなどと考えだすと、結構、しんどいものがあります。



関連情報として、子宮頸がんワクチンの導入を積極的に訴えていた常総市議会議員である遠藤ふみえさん(製薬会社勤務経験あり)のブログへのリンクをしておきます。
http://renaissance.de-blog.jp/fuchan/2013/06/post_0a36.html 常総ルネサンスへの道: 子宮頸がんワクチン予防接種の対応


追記
参考になる情報がありましたので、リンクしておます。
http://blog.hitachi-net.jp/archives/51438962.html ほっとメール@ひたち:子宮頸がんワクチンの積極的な推奨を中止
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130620-00000005-cbn-soci 子宮頸がんワクチン、有効性にも目を向けて−「勧奨中止」で医療者が訴え (医療介護CBニュース) - Yahoo!ニュース (グラフはこちらで見ることができます。http://news.cabrain.net/article.do?newsId=40194 子宮頸がんワクチン、有効性にも目を向けて - 医療介護CBニュース - キャリアブレイン )
追記ここまで



ついでですが、厚生労働省は「接種を積極的にはお勧めしていません」というパンフレットを作成しています。私の日本語の解釈では、これは「大きな声では言えないけれど、接種しないほうがいいですよ」という意味に取るのですが、そういう意図なんでしょうかねぇ。
“現時点では”という点をもう少し強調してもよさそうに感じたのですが。

厚生労働省のウェブサイト
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/ 子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン|厚生労働省

ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛がヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン接種後に特異的に見られたことから、同副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種を積極的に勧奨すべきではないとされた

http://www.topics.or.jp/worldNews/worldScience/2013/06/2013062201002088.html 接種呼びかけ中止は妥当 子宮頸がんワクチンで学会 - 徳島新聞
日本産科婦人科学会は22日、(略)
 声明は「安全性が確認されるまでの間、強い推奨を一時中止するとの勧告は妥当だ」とした上で、「今後、専門家によって接種の安全性が科学的かつ速やかに確認されることを期待する」とした。





ワクチンとは無関係ですが、関連して思い出したことを。
当ブログで子宮頸がんワクチンを取り上げるきっかけとなったのは、ワクチンに反対している方への反論でした。
http://d.hatena.ne.jp/hyakubann/20100726#p3
この時に、「あぁ。 世の中には、自己満足や経済的利益のためなら、他人の健康を害しても気にならない人が居るのだな」ということを、骨身にしみて理解しました。
同時に「こういう話はネット検索だけでも事実関係を明らかにできる」ということもわかって、東電原発事故や、放射線健康被害に関する話を見聞きした際の対応する際に大変、役立ちました。
あの時の経験が無かったら、私の放射線に対する反応は、全く違ったものになっていた可能性もあります。貴重な経験をさせて貰って感謝したいくらいですね。


そうそう。
この方のハンドルネームは「もっと調べて!」というものでした。この手の方々は「自分で調べれば本当のことが分かる」「自分の頭で考えて」というような言葉が好きなようですが、それって「あなたは何も知らない」「あなたは何も考えてない(考えられない)」と言っているようなもので、大変、失礼な表現だと思うんですよねぇ。全く自覚は無いまま使っているんでしうょけど。

原発の再稼動に反対し、経済成長は不要とし、改憲を望まないのが「賢い国民」らしいです。
そんなレベルの賢さなら、私は要らないです。

あと、“衣食足りて礼節を知る”っていう言葉があることも思い出しておきたいですね。


なだいななださんのウェブサイトより。賢い国に関する記述

http://www5.ocn.ne.jp/~nadashig/page008.html#20130203
 「ちくま」連載のコラム、「とりあえず主義」の次号の題は、≪「賢い国」というス ローガン≫です。これは日教組新聞のコラムに、選挙に間に合うように、「賢い 国」というスローガンを提案したが、買い手がつかなかったことを残念がる文章 です。無料で売りに出しているのだから、買えばいいのに、とぼやいて見せて います。

http://www.jtu-net.or.jp/2013/02/post-391.html 日本教職員組合ホームページ [e-station]

追記 9月7日新聞記事
ワクチンの成分によるものなのか、筋肉注射という物理的なものなのか、精神的なものなのかの判別は分かりませんが、強い関連の疑われる事例がたった1年間でこの人数というのは無視できる数字ではないですよね。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013090600973 時事ドットコム:予防接種後、171人症状=痛み訴え、学校や部活休む−子宮頸がんワクチン・文科省
文科省は同月、全国の国公私立の中学、高校、特別支援学校計約1万6700校(女子生徒数約340万人)に質問状を送り、全校から回答を得て集計した。
 調査結果によると、ワクチンを接種した生徒で、体や頭の痛みなどの症状を訴えて12年度中に計30日以上欠席した女子生徒は51人。体育の授業や部活動を計30日以上休んだのが21人。欠席が30日未満の場合や、通学はしているものの症状を訴えた例などが99人だった。
 現在も欠席が続くなど「学校生活の改善なし」とされたのは69人。57人が回復し、43人が回復途中だった。


2014年1月21日の新聞記事
記事中に「(痛みの強い)筋肉注射のためだ」と記述がないので、「インフルエンザワクチンでは症状が出ないのだから、おかしい」みたいな感想を持つ人が出てきそうだな。