電気が無いため? 東日本の雇用3.2%減少

原発を止めても問題ないと言っていた人も多かったですが、こういう影響がでてました。
原因は電気だけでは無いでしょうが、影響が無かったということもありえないでしょう。

http://www.j-cast.com/2011/08/22104965.html 6月の東日本の雇用3.2%減少 西日本へ生産シフトの可能性 : J-CASTニュース
減少率は5月から拡大した。(略)一方、東北・関東以外の地域は2.5%増で、5か月連続で増えている。余震や電力供給への不安を背景に、西日本などへの生産シフトの影響が雇用面に表れている可能性があるという。

http://d.hatena.ne.jp/hyakubann/20110721#p1 節電によって、こんな目にあっている人もいる
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001m0d8.html 毎月勤労統計調査 地域別特別集計(平成23年6月分)|報道発表資料|厚生労働省

出典 http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/23/2306r/dl/pdf2306rchiiki.pdf


出典にあるデータ表をみると、東日本の労働者数は、5月から6月にかけて8万人くらい減ってます。
その分、他の地域の労働者数が増えてますから、失職したわけでなはく、西日本などに転勤した人も多いのでしょうが、これだけの人が転勤するとなると、単身赴任者も大量に増えたと思われます。


電気が足らないというのは、原発を稼動させたい電力会社の虚偽宣伝だという話もありますが、企業にしてみれば、電気が足らないという情報がある以上、何らかの対策をしなければならないわけで、やっぱりこうなったかという結果ですね。


原発の方々は、原発を稼動させたがっている人を「金のことしか考えてない」「原発周辺住民ことを考えていない」と見ていたようですが、こういう問題を重視していたと思うのですけどね(ひとにもよるが)。


節電を呼びかけて、原発がなくても真夏を過ごせることを実証したかったようですが、それによって起こる不具合をどの程度考えていたのでしょうか。




なお、私自身の原発に対する考え方は、事故の前から、原発は減らしていったほうが良いだろうというものです。
安全性とかの問題ではなく、電気を作る資源の主力は、石炭 → 石油 → 原子力 とほぼ半世紀程度で変わってきたので、(現状の形式の)原発は、そろそろ主力の座にはいられないだろうという点からです。
しかし、最近の反原発運動(の一部)をみていると、一緒にされたらかなわないので、言えなくなってしまいました。同じような人も結構、居ると思います。


最近になって知ったのですが、社会党(そういう巨大な政党が有ったんですよ)は1950年代は原発を平和利用として賛成していたのに、1972年に「党の戦術」として反原発を言い出したのだそうです。
確かに「反原発社会党共産党のシンパ」という色メガネはあったように記憶しています。
そんな状況では純粋に原発に反対したいだけなのに、反原発を言い出せなかった人も少なくなかったでしょう。
現在の反原発脱原発)運動も、よほど注意しないと、同じ轍を踏んで行くことになりそうに思えます。

http://nitiban.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/08/post_3825.html ちらっと「しんぶん赤旗日曜版」: 「新旧二大政党と原発」、財界の「共産党排除」の意向を受けて原発が始まった。
原子力の研究、開発及び利用の促進について定める原子力基本法は1955年12月の第23回臨時国会で成立しました。衆院2日、参院2日のわずか4日間のスピード審議でした。
法案は中曽根康弘議員ほか421人による議員提案でした。自民、社会両党の衆院議員全員が法案提出者に名前をそろえました。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h17/jog415.html JOG(415) 情報鎖国の反原発報道
■7.社会党の「反原発」への方針転換の舞台裏■
 当時の左翼運動は安保−沖縄という格好の闘争テーマを失い、
新たな政治闘争のターゲットを模索していた時期であった。地
域に有力な足がかりを持たない社会党にとって、反原発の住民
運動は党の足腰を強める格好の戦術であると考えられたのであ
る。

 結局、国家のエネルギー政策として原子力発電をどう考える
か、という本質的議論をよそに、党勢拡大への戦術として「反
原発」のスローガンが決まってしまったのである。
(注 このブログは平成17年に書かれた物です。真実かどうかは分かりませんが、引用箇所の前後にも興味深いことが書かれています)


こういうイデオロギー的な反対運動があったら、推進側は情報を隠したり、安全神話を捏造しなければならなかったということも考慮する必要があるのではないでしょうか。
もちろん、社会党だけが悪いわけではなく、(国民を含む)関係者全体の失敗です。


リンク

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20110516 徹底検証:日本の原発稼働状況と予測 - 木走日記
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