賠償金を含めると、原発のコストは高くなるのか

原発はコストが安いと言われていたけれど、今回の事故の賠償金を含めたら安くは無いよね」という話があるようですので、ざっくりと単純に、再生可能エネルギーのコストと比べてみました。


まず、今回の事故の賠償金の額については未確定ですか、4兆円という金額を政府が出しているようですので、これをもとにします。
日本の世帯数は5000万世帯程度ですので、一世帯あたり8万円ということになります。
これを20年(240ヶ月)で割ると、一世帯あたり、月に333円となります。


原発を廃止したり、再生可能エネルギーを推進した場合の電気料金を複数の機関が算出した結果は、150円〜1000円/月程度の増加になっていたと思います。
333円というのは、それの最低ラインに近い金額でから、原発のコストは賠償金を含めても再生可能エネルギーと同等程度ということではないでしょうか。


もちろん、20年のうちに再び大事故が起きる可能性もありますし、考えねばならないことが他にも沢山あるでしょうけれども、再生可能エネルギーの推進の理由ととして、賠償金を含めた原発のコストは高いことを持ち出すのは無理がありそうに思います。