自然エネルギー世界白書 2011

「自然エネルギー世界白書 2011 要旨（環境エネルギー政策研究所による仮訳）」という文書があったので、気になったところを抜粋してみます。
http://us2.campaign-archive1.com/?u=d091b19b672c0c5a748427770&id=41b6ed8383 ISEP 自然エネルギー情報 2011. 7/21

　自然エネルギーの市場、投資、産業、政策は近年急速に変化しているため、自然エネルギーに対する認識は現実から数年遅れたものとなっている場合がある。

そうだとすると、書籍での情報は古い可能性がありますね。

2009年に追加された電源容量194GW（推計）のうち約半分は自然エネルギー由来のものであった。2010年には、世界の電力供給の20%を自然エネルギーが占め、2011年前半には全ての電源の発電容量の1/4を占めることとなった。

おお。確かに自分の知識は古くなっているかも。思っていたより多いですね。
読み進めると主に中国や発展途上国が増加の中心になっているようです。

ドイツでは、最終エネルギー消費全体の11%を自然エネルギーが占め、電気消費量の16.8%、熱生産の9.8％(主にバイオマス)、輸送燃料の5.8%に相当する。風力発電が自然エネルギー発電量の36%を占め、続いてバイオマス、小水力、太陽光となっている。

太陽光発電といえばドイツが良く話題にのぼっていたように思いますが、自然エネルギーに占める割合は少ないようですね。
（追記　こちらの記事によると、ドイツの自然エネルギーに占める太陽光の割合は、7% だそうです。http://diamond.jp/articles/-/13255?page=2）

2005年末から2010年までに、太陽光、風力、太陽熱発電、太陽熱温水、バイオ燃料といった多くの自然エネルギー技術の容量は世界的に見ると年平均で15%から50%程度で増加した。電力や熱生産におけるバイオマスや地熱の成長も著しかった。最も伸びの大きかったのは風力発電で、続いて水力発電、太陽光となっている。

今の流行は、風力発電のようですね。

ほとんどの技術において、2010年は部品製造、販売そして設備部門で成長が見られた。特に太陽光発電における技術コストの削減は製造部門における高い成長率を意味する。

今ひとつが意味がつかめないのですが、技術的には完成された（研究費がかからない）ので、製造コストだけを考えれば良くなり、低賃金のところで大量生産すれば良くなったということなのかな。

文書は続きますが、飛ばします。

最後に表が３つあります。
「■ 主要指標と上位5カ国」という表を見ると、太陽光発電容量が４０ギガワットに対し、水力発電が１０１０ギガワット、風力発電が１９８ギガワットとなっており、太陽光発電より風力発電のほうが５倍もあります。
「上位5カ国（2010年の年間合計）」という投資額（？）の表をみると、日本の太陽光発電の新設は既に世界４位。
「上位5カ国（2010年度末時点の既存容量）」という既存容量でも、日本の太陽光発電は世界３位です。

太陽光発電の増加率は高いとはいえ、これからの日本で自然エネルギーに投資するなら、今の技術で作る太陽光発電よりも、風力発電のほうが世界の潮流にも沿っていそうです。

太陽光発電は、新技術が開発を待って、実用化のめどが立った段階で一気に設置するのが良いのではないでしょうか。
（追記　法律で太陽光発電を普及させれば、日本企業が頑張って新技術を開発するという話があるようですが、既に新規設置が世界４位にもなっているのですから、多少増えたところで技術開発の変化は少ないと思います。確たる見通しもないのに、頑張れば新技術で問題が解決するというのは、廃棄物の問題も新技術で解決できるとして原発を見切り発車した原子力村の方々と同じ思考方法にみえます）

太陽光パネルの黒々とした平面をみると、気温を0.5℃位は上げていそうな気がして好きになれない素人の意見でしかありませんけど。

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検索中、たまたま見つけました。

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地熱発電んてどれも同じと思いがちですが、例えばラジオ一つを取り上げてみても実にバリエーション豊かです。
また、普段と同じように道路が使えるとは限らず、その重く膨れ上がった地熱発電を抱え避難所まで行動できるでしょうか。
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