放射性の指定廃棄物の最終処分場 その16

栃木県で8月27日に開かれた市町村長会議が中心です。
福島県宮城県茨城県などの新聞記事もあります。

福島県 (70万トンを県内の富岡町の既存の産廃処分場に処分する方針。9月末に具体案)

福島県内には、放射性廃棄物の最終処分場は作らないことになっているので、指定廃棄物も同じだと思い込んでいました。でも、指定廃棄物(10万 Bq/kg 以下)については県内に処分するのですね。
70万トンもあるそうです。茨城県は3千トン、栃木県でも1万4千トン程度ですから、福島県で一緒に処分しても問題は無さそうですね。
でも、もう、そんな方法は出来ないでしょう。
最初から福島県(民)に直接にお願いして、信頼関係を構築し、発言にも細心の注意はらっていれば出来たかもしれません。しかし「(茨城県内に)受け入れる住民は居ない」と言いつつ「福島第二原発の敷地への処分」などと言ってしまったのですからね。
今、福島県に住んでいるのは人間では無いという認識なのでしょう。

http://mainichi.jp/feature/news/20130809k0000m040027000c.html 福島指定廃棄物:「保管容量70万トン」副環境相− 毎日jp(毎日新聞)
東京電力福島第1原発事故で放射性物質に汚染された指定廃棄物(1キロ当たり8000ベクレル超〜10万ベクレル以下)を保管する「管理型処分場」計画について、井上信治環境相は8日、福島県富岡町の宮本皓一町長と会談し、保管容量が約70万トンになると説明し、改めて汚染土受け入れを要請した。同町の既存の一般廃棄物最終処分場を活用する計画

http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20130809ddlk07040186000c.html 東日本大震災:福島第1原発事故 富岡・廃棄物処分場計画 国、9月にも提示 町受け入れ言及せず /福島− 毎日jp(毎日新聞)
富岡町の管理型処分場で受け入れるよう、宮本皓一町長に要請した。井上氏が9月末にも施設の具体的な利用方法を示す考えを示したのに対し、宮本町長は「(利用方法が)具体化した段階で住民説明会を開いてもらいたい」と施設の受け入れには言及しなかった。
 宮本町長の慎重な姿勢は、この処分場に汚染土などを搬入するには南隣の楢葉町を通過しないといけないためだ。

http://www.minpo.jp/news/detail/2013080910184 環境省、来月末までに具体像 富岡の管理型最終処分場 | 県内ニュース | 福島民報
宮本町長は家屋の解体除染が必要としており、搬入量が約70万トンと示されたことについて「解体除染が進めばその量では間に合わないと思う」と述べた。

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/08/20130831t63012.htm 河北新報 東北のニュース/汚染の下水汚泥を大幅に減容 郡山に国の焼却施設完成
 1キログラム8000ベクレル以上の放射性セシウムを含む汚泥を焼却処理する。9月から来年3月まで実証運転し、計1万5000トンを処理して重量を20分の1に減らす。10万ベクレル以下の高濃度焼却灰は一時保管し、同県富岡町の管理型処分場に搬送する案を検討している。

8000Bq/kg の物を 20倍の濃度にしたら、16万Bq/kg になり指定廃棄物ではなくなりますから、福島県内への処分はできなくなりますね。いいアイディアかも。



宮城県

茨城県の指定廃棄物は、ほとんどゴミの焼却場や下水処理場などの公的機関で発生し保管しているため、こういう問題は少ない(無い?)のは助かりますね。栃木県も同様な問題を抱えているようです。

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/08/20130816t13009.htm 河北新報 東北のニュース/汚染稲わら保管延長へ 国の最終処分場選定遅れ 登米市
宮城県登米市が現在保管する24カ所全てで、当初2年とした一時保管の期限を延長する方針を決めたことが15日、分かった。国の最終処分場建設に向けた作業が遅れていることを受けた対応で、市は20日から順次、対象地区の住民説明会を開く。
 同市では指定廃棄物の稲わら2235トンを一時保管している。市は2011年10月〜12年10月、行政区や合併前の旧町などの単位で分散集約し、遮光性のビニールハウスで保管を始めた。一部地域では、農家が戸別に保管している。(略)
市は20日から、近く保管開始から2年を迎える地区を中心に住民説明会を開き、期限延長の方針を示す。説明会実施の通知を受けた複数地区では、住民が延長に難色を示している。

茨城県

県知事選挙に関連して新聞記事になっていました。仮置き場に保管すると決まったのでは?

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20130827-OYT8T01427.htm [知事選]廃棄物対応 見えぬ道筋 : 茨城 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
県内には今年4月末現在、13市町の14か所に計3532・8トンの指定廃棄物が、いまだに“仮置き”されたままだ。
 611トンの指定廃棄物をドラム缶に詰めて保管している常総地方広域市町村圏事務組合の常総環境センター(守谷市)の担当者は「長く保管していると容器が傷みかねない。一刻も早く最終処分場を造って指定廃棄物を処分してほしい」と訴える。県内で最大の1260・2トンを保管している日立市中心部に近い市清掃センターでは、近くに住む子供を持つ40歳代の主婦が「子供にどんな影響があるのか」と不安を口にする。

栃木県(8月5日 市町村長会議。27日に市町村長会議、9月3日に反対集会)

国や県は、一部の市町村に反対意見があっても、地域振興策と引き換えに県内設置を進めたいようです。
矢板市長、鹿沼市長、那須町長、大田原市長は、暫定的な中間保管を求め、県内1箇所での最終処分には否定的な発言をしたものの、県内処分することは市町村全体として容認するという結論になったようです。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/130806/tcg13080602540003-n1.htm 「国は責任ある態度を」 最終処分場めぐり副市町長会議 栃木 - MSN産経ニュース
第2回同副市町長会議が5日、県庁で開かれた。(略)
副市町長からは「国が責任をもって処分場を設置する態度を示すべきだ」との意見が多く出された。(略)
(県の桜井康雄環境森林部長は)「国が覚悟を示し、具体的な地域振興策などを示すことでここから抜け出せるのでは」との見方を示した。国の姿勢が理解されれば、設置場所の問題も解決するという見方だ。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20130805/1105905 国「基本は県内処理」 指定廃棄物・副市町長会議 |下野新聞「SOON」
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部の梶原成元部長は)処分場が選定された場合、「私たちが地元説明会をやる。地域振興策にもちゃんと対応する」と述べた。
 県内処理をめぐる入り口論には、県環境森林部の桜井康雄部長が「国の覚悟が見えれば全員がもろ手を挙げて賛成とはいかないが、おおむね理解は得られるのではないか」と発言し、次回市町村長会議では次の段階の議論に進む意欲をみせた。
 梶原部長も「個人的に言えば、すべての市町村長の方にご了解を得るのは難しい」と全首長の同意がなくても、処分場設置を進めていく考えを示した。

http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20130806ddlk09040214000c.html 東日本大震災:福島第1原発事故 指定廃棄物「県内処理」 月内合意に国、県期待感−−副市町長会議 /栃木− 毎日jp(毎日新聞)
かねて指定廃棄物の県内処理を容認する姿勢を示す福田富一知事だけでなく、反発の姿勢を見せていた県北部の首長たちも複数市町での集約を前提に態度を軟化させるなど、ここ数週間で進展の気配をみせる処分場問題。市町長会議に向けた事前協議と位置づけられたこの日は処理方針について具体的には議論されなかったが、出席者からは「一日も早く(一時)保管状況を解決してほしい」「国が具体的な地域振興策を示すことで(基本方針についての議論で停滞する)『入り口』段階から先に進むのではないか」と、県内処理をある程度念頭に置いた発言もあったという。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20130812/1110781 仮置き場での暫定保管、提案へ 指定廃棄物問題で矢板市長 |下野新聞「SOON」
矢板市の遠藤忠市長は12日までに、下野新聞社の取材に応じ「処分場は県内に設置できない」として「仮置き場を(各市町内で)3分の1程度に集約し、安全性を高めて暫定的に保管し続けるべきだ」との考えを示した。27日に開催予定の第3回指定廃棄物処理促進市町村長会議で処分場建設の代替措置として提案する。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20130821-OYT8T01349.htm 指定廃棄物 分散仮置き継続提案へ…矢板市長 : 栃木 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
3回目の市町村長会議は27日、宇都宮市で開かれる。これを前に、矢板市の遠藤忠市長は21日の記者会見で、各市町で仮置きしている現在の保管方法を継続すべきとの考えを会議で提案することを表明した。環境省や県は次回会議で、「各県1か所」とする政府方針に合意を取り付けたい意向。ただ、提案で議論がなお停滞する可能性も出てきた。
 遠藤市長は会見で、政府方針の見直しを求める姿勢は変わらないと強調。その上で、「仮置き場に安全対策を施し、継続して保管すべきだ」と述べた。(略)
国や県は、他県で1か所の受け入れに前向きな動きが出始めたのを受け、次回会議での議論の進展に期待を寄せていた。それだけに、遠藤市長の提案で議論が足踏みを続ける可能性があり、福田知事も、「また話が先に進まなくなる」と懸念した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20130822/CK2013082202000145.html 東京新聞:指定廃棄物 「仮置き場で暫定保管を」:栃木(TOKYO Web)
 遠藤市長は「候補地の指定を受ければ、どこの市町でも住民の猛烈な反対や混乱が生じ、絶対造れない」「福島に持っていくという無責任なことも言えない」と指摘。「減量化や放射能を削減する研究がされ、技術的な面も進歩している」とし、「仮置き場に保管したまま時間の経過を見計らい、その後の対応策を国の責任でやるべきだ」と主張した。
 また、時間とともに放射線量が低減する点を踏まえ、「四〇〇〇ベクレル以下なら(通常の)最終処分場としても受け入れている。暫定的な対応で、そういう状況に持っていければ一番いい」とも述べた。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20130826/1119338 矢板市長案を一定評価 指定廃棄物問題で鹿沼市長 |下野新聞「SOON」
矢板市長らの案に対し「なるほどそういう手もあるな、と思う。私の考え(最終的には福島県に置く)と組み合わせ、そういった方向で進めたほうがいい」と評価した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20130827/CK2013082702000157.html 東京新聞:指定廃棄物 暫定保管案は非現実的 福田知事疑問視:栃木(TOKYO Web)
福田富一知事は二十六日の定例会見で、矢板市の遠藤忠市長が仮置き場で暫定的に保管するよう主張していることについて、「現実的でない」と否定的な見解を示した。
(略)福田知事は、仮置き場は県内に百七十四カ所もあり「長期的な自然災害に耐えられるような構造に強化すると費用が膨大」と疑問視。廃棄物をいくつかの仮置き場にまとめるとしても「市町ごとに集約先を確保できるのかという問題もある」と述べ、国の方針通り、県内一カ所に最終処分場を設けるのが妥当とした。

http://digital.asahi.com/area/tochigi/articles/MTW1308270900001.html?ref=comkiji_txt_end 朝日新聞デジタル:廃棄物仮置き場保管案 知事、否定的考え - 栃木 - 地域
福田富一知事は26日の定例会見で、処分場は建設せず現在の仮置き場で安全対策を講じて保管を続けるという矢板市の遠藤忠市長の提案に対し、「行政として無責任な対応になる」と否定的な考えを示した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20130827/CK2013082702000156.html 東京新聞:県などが新聞折り込み 処分場設置に理解求める:栃木(TOKYO Web)
環境省と県は、県内各地での指定廃棄物の保管状況と、最終処分場を整備する意義を分かりやすく説明した新聞折り込みチラシ「放射性物質を含む廃棄物のいま」を作った。処分場設置への理解を広める狙い。約67万部を25日、県内の世帯に配布した。
 タブロイド判で計4ページのカラー刷り。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20130827-OYT8T01371.htm 国「県内処分、理解得られた」 : 栃木 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
環境省は27日、宇都宮市内で3回目の市町村長会議を開いた。同省は「県内処分に理解が得られた」とし、次回会議から具体的な選定手順の議論に着手する考えを示した。(略)
矢板市の遠藤忠市長は、「県内設置を了解したわけではない」と、基本方針の見直しを重ねて求め、暫定的な対応として、仮置きの継続を提案した。那須町の高久勝町長もこれに続き、「将来(の処理)を見据えた中間貯蔵施設ではどうか」と主張した。
 同省はこれに対し、現状の保管を続けた場合でも、県内で9500トンの指定廃棄物が10年後も3300トン残るとの追加資料を配布し、1か所で集中管理するのが適切との見解を示した。
 会議の終盤には、井上副大臣が国の責任を重ねて強調し、「県内処理を進めさせてほしい。次の段階の議論を」と呼び掛けた。これに対する市町長側からの意見はなかった。(略)
 この日の会議の直前、知事は30分間、全市町長を集めた非公開の会合を設けた。「堂々巡りの議論はあってほしくない」。仮置きの長期化が風評被害を生むことを懸念する知事は、市町長に対し、政府の基本方針への理解を求めた。結果、知事が描いた「転換点になる」というシナリオが実現した。
 一方で、公式の会議の議論は低調だった。2時間にわたる会議で意見を述べたのは、26市町長のうち矢板鹿沼、大田原、宇都宮、那須の5市町長だけだ。知事は「国や県の側に立った発言はしにくいと聞く」と気遣うが、意見のやりとりがなくなれば、会議は形骸化し、国に地元の意向を伝えるという役割は果たせない。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20130827/1120184 指定廃棄物、県外処理の議論打ち切り |下野新聞「SOON」
井上信治副大臣は県内処理について「合意というか理解を得られた」と述べ、これまでの入り口論に決着を付けた。福田富一知事も同様の認識を示し、指定廃棄物の最終処分に向け、大きく前進した。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20130827/1120448 「県内」にくすぶる不安と不満 指定廃棄物処分場で市町村長会議 |下野新聞「SOON」
意見を述べた遠藤忠矢板市長は「県内に設置することに了解したわけではない」とくぎを刺した。
 最終処分場の候補地になった経験から「風評被害は言葉に表せない。住民の理解は得られない」と強調。「国は責任を取ると言うが、責任の内容が見えない」と険しい表情で訴えた。
 遠藤市長と同じく、各県処分を定めた国の方針見直しを求めてきた津久井雄大田原市長も「話は聞いたが考えは変わらない」とこれまでの主張を曲げなかった。「国が前面でやるというならばやればいい。市町村長会議の責任にされるのは本意ではない」と突き放すように述べた。
 「指定廃棄物の処分場の危険性が高いとは思っていないが、矢板の混乱を見れば、誰もこの場で県内につくるかどうかの意思表示はできない」。佐藤信鹿沼市長はこう発言し、今回も県内処分への疑問を投げ掛けた。発言した首長は一部にとどまり、ほとんどの首長は意見を述べず、会議の推移を静かに見守った。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20130828/1335003 「県内」にくすぶる不安と不満 指定廃棄物処分場で市町村長会議|下野新聞「SOON」

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20130828/CK2013082802000154.html 東京新聞:「県内処理」なお難題 「指定廃棄物」市町村長会議 新たな段階:栃木(TOKYO Web)
二十七日に宇都宮市で開かれた第三回市町村長会議で、市町長側が県内での処理を大筋で了承し、議論はようやく一歩踏み出した。ただ、最終処分場を設けることに依然難色を示し、独自の提案をする市町長も。(略)
◆国や市町長から出た主な意見
・一度候補地になった経験上、最終処分場の建設は簡単ではない。今ある仮置き場の安全性を高めて保管し、時期が来るのを待って国の責任で処理して(矢板市の遠藤忠市長)
・「最終」は未来永劫(えいごう)のイメージがあり、住民は納得しない。処理技術が確立するまで一時保管する「中間保管施設」にしてくれないか(那須町の高久勝町長)
・モデルとなる先行事例を実際に示すことが、住民の不安払拭(ふっしょく)につながる。まずは他県に早々と最終処分場を造ってもらいたい(鹿沼市佐藤信市長)
・集中処理・集中管理が、廃棄物の流出飛散リスクが最も低い。県内1カ所で最終処分場を造るのが合理的だ(環境省の梶原成元廃棄物・リサイクル対策部長)

http://sankei.jp.msn.com/region/news/130828/tcg13082802200002-n1.htm 最終処分場設置 「県内処理 理解得た」 栃木 - MSN産経ニュース
これまで入り口論で膠着(こうちゃく)していたが、この日は一転、国の基本方針である県内処理でまとまった。井上信治環境副大臣は会議後の記者会見で「首長さん方の合意というか、理解を得られた」と述べ、今後は県内処理を前提に議論が進むことになった。(略)
井上副大臣が「国が責任を持って県内処理を進めさせていただきたい。その上で、次の段階へ進みたい」と言い切り、入り口論を封印。会議は「県内処理」を容認する雰囲気で収束した。

http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20130829ddlk09040191000c.html 東日本大震災:福島第1原発事故 指定廃棄物最終処分場「首長が国に注文を」 候補地選定で宇都宮市長 /栃木− 毎日jp(毎日新聞)
宇都宮市の佐藤栄一市長は28日の定例記者会見で、「『入り口論』から一歩進むと思う」と歓迎した。その上で「今後は首長が最終処分場の候補地選定などに対して、国に積極的に注文を付けるべきだ」とした。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20130830/1336103 環境省、指定廃棄物処理で980億円要求|下野新聞「SOON」
内訳は、指定廃棄物の処理や廃棄物の容積を圧縮する減容化などの実証事業、自治体や民間への保管委託費などで約717億円。最終処分場の建設では約263億円を計上した。建設経費は13、14年度の2カ年にわたる予算で、13年度分では約159億円が計上されている。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20130903/1340062 指定廃棄物処分場問題、「矢板選定」から1年 混乱続き、視界開けず|下野新聞「SOON」
「早くスケジュールを示したいが、無責任なことは言えない」。候補地選定の時期について、井上環境副大臣は明言を避けた。候補地がどこに決まっても、地元の反発は不可避。矢板市の反対組織は現在も警戒を緩めず、3日に大規模な集会を開く。県内各地で仮置きが続く指定廃棄物の行方は不透明だ。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20130903-OYT8T01383.htm 矢板で処分場反対集会…1200人参加 : 栃木 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 「あの日から1年……。市民大集会」と銘打った集会には、約1200人の市民が参加した。
 市民同盟会の小野崎俊行会長は「水面下で再選定への裏工作が進められ、外堀を埋められようとしている。いよいよ正念場。一人ひとりの固い決心で戦い、安心して暮らせる矢板市を守ろう」と訴えた。市民の代表も、「散らかしたモノは元に戻すのが当たり前」「子育て日本一を目ざす矢板市に絶対造らせてはならない」と決意を述べた。(略)
環境省と県は、「各県1か所」とする政府の基本方針のうち「県内」を認めるかどうかの入り口論は脱したとの見解だ。だが、同省の井上信治副大臣が市町村長会議後に「合意というよりも、理解をいただけた」と強調した通り、市町長側の意見が政府方針に沿う形で一致したわけではない。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20130904/CK2013090402000150.html 東京新聞:最終処分場「これからが正念場」 矢板で市民同盟が集会:栃木(TOKYO Web)
遠藤忠市長は、八月二十七日の第三回市町村長会議を振り返り、「意見を言う市町長はわずかで、大部分は静観していた。黙っていたことで、県内処理が了解された」と述べ、県内処理は決して積極的了解ではなかったと強調。

http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20130904ddlk09040067000c.html 東日本大震災:福島第1原発事故 指定廃棄物最終処分場問題 反対運動継続を確認、「矢板選定」1年で集会 /栃木− 毎日jp(毎日新聞)
集会には遠藤忠市長だけでなく、同じく候補地とされた茨城県高萩市の草間吉夫市長も出席した。
 集会の終わりに、「方針見直しを今後もぶれることなく主張する。市に漂う閉塞(へいそく)感を打破するための第一歩が処分場の断固拒否、白紙撤回だ」とする声明が読み上げられた。

http://www.asahi.com/area/tochigi/articles/MTW1309040900002.html 朝日新聞デジタル:「矢板選定」から1年 指定廃棄物処分場 - 栃木 - 地域
民集会には約1200人が参加。遠藤忠市長や同じく選定された茨城県高萩市の草間吉夫市長、吉川道隆議長らも出席した。

 午後7時に始まった集会で、同盟会の−−−−−会長(64)は「(選定され)苦悩、不安のなかで、生活が脅かされるようになった」と語り、「(国の方針である)県内1カ所を容認した首長さんがいます。本当に自分のまちで受け入れる気持ちがあるのか」と訴えた。

 市民を代表して発言した養豚農家の−−−−−さん(30)は「子どものいる僕にとって人体への影響が心配。処分場ができてしまったら農産物は売れず、生活は苦しくなる」と話し、3児の母親の−−−−−さん(42)も「不安な気持ちを抱くことなく、安心して子育てができる地域になるように」と呼びかけた。

関連しそうな話

直接の関係はありませんが、全く知らなかった話なので記録。
もし、県外からの汚染牧草だとしたら、(殆どの人が)知らないまま、指定廃棄物を福島県に持ち込んでいたということになります。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013081802000110.html 東京新聞:被ばく牛 細るエサ 汚染牧草、国が焼却処分:社会(TOKYO Web)
東京電力福島第一原発二十キロ圏内で被ばくした牛を飼う畜産農家らが、エサの入手に困っている。放射性物質に汚染された牧草の焼却処分を国が始め、農家に回ってこなくなっている。事故後に農家の収入は途絶え、牛の命をつなぐには、無償でもらってくる汚染牧草に頼らざるを得なかった。窮状を訴えても国は耳を貸さず、農家は途方に暮れている。 

横浜市では、8000 Bq/kg 以下(数百ベクレル)でも処分に困っているんですね。

http://toyokeizai.net/articles/-/17656 行き場を失う、横浜市放射能汚染焼却灰 | 産業・業界 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
市は「国の考え方は妥当」と住民に説明する一方、国には神奈川県や県内のほかの自治体とともに「緊急要望書」を11年11月1日付けで提出している。そこでは「日々増え続ける汚泥焼却灰に県民から不安の声が上がっている」こととともに、「1キログラム当たり8000ベクレルの『比較的低濃度』の汚泥焼却灰についても国が具体的な処分方法を明示し、国の責任で最終処分場を確保すること」「処理に当たって安全性が確保される基準値を法令で定め、国が示した基準に基づく処分の安全性について国民に十分な周知を図ること」などが述べられている。(略)
原発事故から2年半近くが経過する中で、汚泥焼却灰に含まれるセシウムの濃度は確かに下がってきている。8月1日のデータでは、北部センターの汚泥焼却灰の濃度は1キログラム当たり604ベクレル、南部センターのそれは494ベクレルに低下している。しかし、横浜港運協会が主張する「(再利用の基準である)1キログラム当たり100ベクレル以下」にはほど遠く、セメント会社もいまだに引き取りを拒否している。