阿見町はメガソーラーを独自に運営するようです

(追記アリ 議会で否決されました)


記事を読む限りでは「収益が得られる」以外、自治体のメリットは見当たりません。メガソーラーの賛否は別にして、自治体が営利だけを目的とした事業を運営するというのは問題が有るのではないでしょうか。


維持管理等を(全て?)民間に委託しても自治体に収益があるのであれば、民間が単独で実施してもよさそうなのに、手を挙げる事業者が居ないということは、何らかのリスクがあるということなのではないでしょうか。
20年の間に故障や事故、売電料の不足など、予想外の事態が起きた際の責任を取るのは誰なのでしょう。
21億円(と土地代1.3億円)の投資をして、20年間で4億5千万円の利益を上げるというのは、投資の対象として、一般的には適格なのかなとか。


使われていない公有地の有効利用のためならまだしも、土地を借りるようですし。
(貸主やリース事業者との関係は? とか考えてしまいます)

常陽新聞 http://www.joyo-net.com/kako/2012/honbun121019.html ●メガソーラー事業を計画―阿見町 売電収益を環境施策に活用
阿見町が、大規模太陽光発電(メガソーラー)事業に乗り出すことを計画している。7月に始まった再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を活用し、町が事業主体となることで、売電利益を環境施策で町民に還元する考え。
25日の町議会臨時会で事業関係補正予算案(測量費621万円、包括リース契約のための20年間の債務負担行為21億3014万円)が提案され、審議される。 (略)
施設設計・施行・関連工事や施設維持・管理などは包括リース契約で民間委託する方針。1メガ㍗(1000㌔㍗)を超える「メガソーラー」で、市町村が事業主体となるのは実現すれば県内では初となりそう。
現段階で20年間の収支は、売電収入(27億1284万円)からリース料金(21億3014万円)と土地賃貸借料(1億2800万円)を引いた収益を、4億5470万円と見積もる。

http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=8335 日本建設新聞社 » メガソーラーを事業化 臨時議会補正予算案 総発電量3MWで計画(阿見町)
計画では、大形と吉原の2ヵ所に、総発電能力3000kW(3メガワット)の発電施設を整備し、売電による収益を地域活性化などに投じる計画だ。事業は、包括リース契約による委託方式で行われ、委託事業者の選定はプロポーザル方式で決定する考え。事業者とは20年間のリース契約を結び、町の総収益は約4億5470万円を見込んでいる。


こちらの議員さんのブログを読むと、私の感じたような疑問は、議員さんからも出ているようですね。10月25日の議員全員協議会で話し合われるようです。

http://blogs.yahoo.co.jp/umino_takashi/55020355.html 阿見町大規模太陽光発電所計画・あみメガソーラー計画 - 海野隆−ひと・まち・くらし・しぜん通信 - Yahoo!ブログ
計画によりますと、町内の私有地(大形地区、吉原地区)2か所約64,000平方メートル(6.4ヘクタール)で、3メガワット(3,000キロワット−800世帯分)の発電を行い、20年間で5億8,000万円の差引利益(平均利益約3,000万円)を見込んでいるというものです。
執行部からは、大規模太陽光発電所事業は日が浅く例も少ないことからデータの蓄積が十分でなく、また町には発電所事業運営のためのノウハウもないことから、設備の建設及び運営に関してはプロポーザルを行って一括リース方式により委託するということです。
すでに民有地所有者からは了解を得ている(略)
全員協議会で出された主な疑問・質問は以下のとおりです。
① 民間にできることは民間に任せるべきで、行政が積極的に取り組む事業ではないのではないか
② 6月に阿見町の町有地(工業団地の調整地)を80円(平米あたり)で貸して、今度は民有地を100円で借りて町が発電事業を行うというのは、今回の計画が思いつきの政策と言われても反論できないのではないか
③ 経年劣化や盗難、政策の変更などのリスクがあるが対応ができるのか
④ スケジュールでは、今日、説明して、10月初旬に臨時議会を開催するというのは余りにも調査をする余裕がなく責任を持った審議ができない
⑤ 民有地を借り上げて事業を行うということだが、公有地の中で適地がなかったのか。どのような検討を行ったのか

メガソーラーとは無関係ですが、この議員さんのブログに、議会で内部被曝検査を要望した際の記述があります。事実なら、すごい言い方ですね。私だって、リアルではこんな表現はしないですよ(多分)。 ちなみに9月議会の議事録はまだ出来ていませんでした。

http://blogs.yahoo.co.jp/umino_takashi/55001550.html 牛久市放射能健康調査・内部被ばく検査中間報告 - 海野隆−ひと・まち・くらし・しぜん通信 - Yahoo!ブログ
私は、今回の議会(平成24年9月議会)で、6月議会に引き続いて阿見町における子ども達や妊婦を中心としたリスクの比較的高い方々への健康調査を実施するべきであると一般質問を致しました。特に、内部被ばく検査と甲状腺検査を実施するべきであると主張しました。

残念ながら執行部は、「阿見町で健康調査は必要がないと認識しており実施する計画はない」、「やらないと何回も何回も言っている。何度も何度もやらないと言っているのに何がそんなに楽しくて質問しているのか」、「牛久は牛久で全員をやるというのは素晴らしいと思うが阿見阿見だ。阿見ではやらない」、「親が本当に心配しているなら病院でもどこでも行って検査してもらうんじゃないですか」というような答弁を繰り返しています。


阿見町といえば、早川由紀夫氏は、自分で作成した汚染地図で0.5マイクロ以上にマッピングした阿見町から苦情(?)があったことをかなり重要視されていましたが、今月の現地調査の結果、0.5以上の表示は止めることにしたようです。
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-397.html
https://twitter.com/HayakawaYukio/status/257830087771189248

群馬県太田市のメガソーラー事業

群馬県太田市自治体運営のメガソーラーは、工業団地(太田さくら工業団地)に作っているようです。
http://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0090-001kankyo-seisaku/2011megasoloer.html 太田市|おおたメガソーラー事業
http://www.raijin.com/kikaku/2011shinsai/kiji_db/database.cgi?cmd=dp&num=718&dp= 上毛新聞:東日本大震災ニュース


追記
再生エネルギー村の嚆矢かもね。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201210250060.html 太陽光発電利益、地域還元を - 中国新聞
県自らが大規模太陽光発電所(メガソーラー)を設置し、電気を売って得た収益を地域に還元する仕組みづくりを提案している。(略)
固定価格に事業者の利益が含まれる点などを挙げ、「県も自ら発電事業者となり、収益を地域に還元する仕組みが必要」とした。

http://www.joyo-net.com/kako/2012/honbun121026.html#kijic ●メガソーラー計画断念へ―阿見 町議会が関連予算を否決
阿見町議会の臨時会が25日開かれ、町が計画していた3メガ㍗規模の大規模太陽光発電(メガソーラー)事業について審議し、関連予算を賛成少数で否決した。議会後、町は同計画を断念する方針を示した。(略)
反対意見は「太陽光発電自体は良いこと」とした上で、「町が経済行為をやるのはリスクが非常に大きい。民間でやれるのは民間で」など、町が事業を実施することに対する懸念や計画策定の経過に対する異論、説明不足などの指摘があった。採決の結果、賛成6、反対11の賛成少数だった。


追記
かすみがうら市では、太陽光発電の会社へ出資(100万円)する市長提案を、議会は否決したそうです。

追記

http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13529851301567 潮来市がメガソーラー 道の駅隣接地、来年3月着工目指す :茨城新聞ニュース
建設予定地は旧潮来町時代の1987年、観光農園建設が構想され、町が用地買収を進めていた。しかし、事業費が膨大になることやバブル崩壊の影響などで計画が凍結。その後、企業誘致の候補地として、2006年から本格的なPRを展開していた。