東日本の雇用。7月分はどうだったか

以前、「電気が無いため? 東日本の雇用3.2%減少」と題して、6月の雇用者の増減から、節電によって東日本の雇用者が減ったのではないかという記事を書きました。
そこで使ったデータの7月分が公表されていました
それを見ると、6月に比べて7月は東日本のパートタイム労働者の労働者数が増加、他の地域は逆に減少しており、節電のために東日本から企業が移転し続けたとは言えなさそうです。
ただし、関西電力の電力不足が懸念され始めたのは、6月中旬のようなので、それにより企業の西日本への移転が止まったからと考えることもできるかもしれません。
なお、総実労働時間数を見ると、7月は全国的に減っているので、これは電力使用の制限が効いているように思います。
それ以上のことは、わかりませんでした。


出典:http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1a.html#tokubetu-shukei
毎月勤労統計調査[全国調査][地方調査]|厚生労働省  [東日本大震災に関連した特別集計]







自殺者数の推移

雇用者数の変動があれば、自殺者数も同じような傾向で変動しているのではないかと思い、グラフを作ってみました。
出典:http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/link/keisatsutyo.html 自殺統計(警察庁リンク) - 内閣府


平成23年の月別の推移のグラフです。
東電以外の地域では7月に自殺者数が減っているのに、東電管内では7月も6月と同等程度なので、電力不足の影響も考えられます。しかし、それでは8月に東電管内で減少していることを説明できないので、別の要因を考える必要がありそうです。
なお、東電管内とは、群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、 山梨県静岡県としています。



参考までに、平成20〜22年23年の全国の月別推移のグラフです。


追記
自殺者数については、下記のような話もありましたね。
上記の全国の月別推移のグラフを見ると、5月を除けば、震災後も過去3年と、ほぼ変わらない人数のようです。
ただ、今年の1月〜3月の人数は明らかに少なくなっているので、震災が無ければ、今年はかなり減った可能性が高そうです(今年になって急減した理由が不明ですけれども)。
政府の対策は効果を挙げているのでしょう。
http://togetter.com/li/176749 上杉隆原発事故のせいで今年は自殺者が5万人ペース」→「事実に反する」と江川紹子清水康之が反論 - Togetter


2012年7月までの月別自殺者数グラフ
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20120820/___v 精神科医天ちゃんの研究室 Doctors Blog 医師が発信するブログサイト