小泉俊明衆議院議員は、いまだ謝罪なし?

小泉俊明衆議院議員民主党)は、先月、住民の署名簿にある個人情報を、自らの主催する講演会の案内はがきに流用していました。

朝日新聞


この件について、署名活動を行った「放射能汚染から子どもを守ろう@取手」は、次のように書いています

http://forchildrentoride.blog.fc2.com/blog-entry-68.html お詫びとご報告 放射能汚染から子どもを守ろう@取手
小泉俊明議員としては要望書の内容に応える活動という認識であったということですが、@取手としては、そのような使用方法は全く想定しておらず、結果として署名して下さった方の一部に不快な思いをさせてしまいました、その事実に関しては小泉議員自らが事態の収拾にむけ行動をしていただきたいと申し入れをし、小泉議員もこれを了承しました


しかしながら、小泉議員のウェブサイトを見る限り、この件についての言及はありません。ウェブ以外で何からの対応をしているのかもしれませんけれど、普通に考えれば、まずはウェブでの謝罪が必要でしょう。
新聞記事になって既に10日たっていますし、署名した住民の間では先月から話題になっていたようです。
どうやって事態を終息するつもりなのでしょうか。



ちなみに、案内はがきにあった講演会というのは、こちらでしょう(他にも何回か議員とともに講演をしているようです)。

http://garoukan.mobi/koizumi/?p=2764
11/19(土)14:00〜 時局講演会のご案内です。
放射線被爆から子供たちを守る方法
〜細胞から元気になる食事〜<<
講師:杏林予防医学研究所 所長 山田豊文 先生

この先生(?)を検索すると、こんなブログの記事もあり、私なら、とても講演会をお願いしようとは思わないタイプの方のようなのですが、牛久市では市の主催で、講演会を開きました
牛久市は、「下限値1ベクレルのドイツ製測定器を導入」と発表(?)してしまったり、水道水から暫定基準値を超えたヨウ素を検出したのに公表しなかったなど、放射能に対しては、ちょっと心もとない対応に見えるのですが、大丈夫なのでしょうか。(なお、牛久市は小泉議員の選挙区です)

茨城県による風評被害に関する県民調査

一ヶ月も前のことになりますが、こんな記事がありました。


他の報道では言及していないようですが、この記事で注目すべきなのは、「なるべく他県産を選んだ」という回答は、全体では 16.6% なのに、20代、30代の女性では25%弱と突出しているという点でしょう。
(なお、残念ながら茨城県のウェブでも細かいデータまでは乗せていません。http://www.pref.ibaraki.jp/news/2011_11/20111125_03/index.html )


もし子供の居る女性だけを抽出し、さらに地域的に高い県北、県南地域からだけ抽出すれば、極めて大きな数字になっていた可能性があります(30〜40% 程度?)。


おおやけに声を上げている保護者は少なかったとしても、放射線を気にしている人は、かなりの割合で居るということだと思います。
もちろん「無知によって過剰な反応をしているだけ」という見方もできるでしょうが、そんな理由で対処して良い数字ではありません。
県の広報公聴課の発言には、猛烈な違和感を感じます。

風評被害調査について、県広報公聴課は「気にせず購入したと答えた人と積極的に茨城県産を選んだ人を合わせた約7割という数字に、風表被害をはねかえそうとする県民の意識が感じられて心強い」と話す

自分を疑う人は、あまり悪行は犯さない

塩野七生さんの新聞記事。


「自分に疑いを持っている人はあまり悪行は犯さない。自分を正しいと思っている人たちが災害をもたらすと思う」

いわゆる安全神話を謳ってきた人たちにも、放射線の危険性を訴えている人たちにも、その他の様々な人たちにも、一部の人には当てはまりそうな言葉ですね。

しかも、「(間違いだと)わかったうえで、やっている」という人も居たりします。


「正しい」「信じる」「突き進む」というような言葉を、躊躇しないで使ってしまう人は苦手です。


追記
たまたま、こんなツイートを見かけたので、転載しておきます。

http://twitter.com/#!/A_laragi/status/148991917961650176
人は、心から正義について語っているつもりでも、多くの場合、何らかの自分の利害について語っているものである。