今後の線量の減衰はどのくらいか(3年で約半分になる)

(こちらのページにあったものを移動し、一部修正しました。 http://d.hatena.ne.jp/hyakubann/20110619#p1 常総市による学校等の土、砂、プールの調査結果)


土壌にある放射性物質半減期などを元に、どのように減衰するかを予測してみました。
計算の結果、3年後に約半分となります。
なお、常総市の土壌調査結果をみて作成したグラフのため、「6月8日のセシウム合計を1」と書かれていますが、「6月8日の」は無視してください。

  • セシウム合計を1、134と137は等量、134は137の2.5倍の人体への影響が有るとしています。
  • 「−3ヶ月」というのは、東電原発事故の起きた3月の放射線量を推測するためのものです(グラフを作成したのは6月だったため)。
  • 検査結果では半減期の長いセシウム137の割合が少し多いため減衰にはもう少し時間がかかると思われますが、放射性物質の雨による流出や土中への沈降によりもっと早く減衰していく可能性もあります。


120ヶ月(10年)までの表

経過月 セシウム134 セシウム137 合計
-3 0.779 0.287 1.066
0 0.714 0.286 1.000
6 0.601 0.282 0.883
12 0.505 0.279 0.784
18 0.425 0.276 0.701
24 0.357 0.273 0.630
30 0.300 0.270 0.570
36 0.253 0.267 0.519
42 0.212 0.264 0.476
48 0.179 0.260 0.439
54 0.150 0.258 0.408
60 0.126 0.255 0.381
66 0.106 0.252 0.358
72 0.089 0.249 0.338
78 0.075 0.246 0.321
84 0.063 0.243 0.306
90 0.053 0.240 0.293
96 0.045 0.237 0.282
102 0.038 0.235 0.272
108 0.032 0.232 0.264
114 0.027 0.229 0.256
120 0.022 0.227 0.249

参考

http://togetter.com/li/151099 Togetter - 「フクシマからの放射能は3年で半分になる」
このレポートの最後に減衰のグラフがありました。http://rcwww.kek.jp/hmatsu/fukushima/ 福島第一原発事故直後の福島県中通りにおける放射性物質の飛散状況はどのようなものだったか
セシウム134が2.5倍の悪影響といのうは、ここの表のデータからのようだ。http://memorandum.yamasnet.com/archives/Post-893.html 福島第一事故による放射線被曝をどう考えればよいか(その4) | Yama's Memorandum
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/details/Cs137vs134.html セシウム 137 とセシウム 134(放射線原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説)



セシウム134の人体への影響は、セシウム137の 2.5倍(約2.7倍)になるという理由は下記のような計算から求められるらしいです。こちらを参考にしました。
http://twitter.com/#!/Mihoko_Nojiri/status/86041085092184064
http://twitter.com/#!/Mihoko_Nojiri/status/86042317600980992

Cs134 . .
ガンマ線エネルギー(MeV)(A) カウント(%)(B) 人体への影響(A*B)
0.563 8.4 4.7292
0.569 15 8.535
0.605 97.6 59.048
0.796 85.5 68.058
0.802 8.69 6.96938
1.365 3 4.095
合計 218.19 151.43458
. . .
Cs137 . .
ガンマ線エネルギー(MeV)(A) カウント(%)(B) 人体への影響(A*B)
0.662 85.1 56.3362
合計 85.1 56.3362
. . .
. カウントの比 人体への影響の比
. 2.5639247944 2.6880510223